著者
松村 博行 尾関 健
出版者
日本生物環境工学会
雑誌
植物工場学会誌 (ISSN:09186638)
巻号頁・発行日
vol.10, no.1, pp.21-26, 1998-03-01 (Released:2011-03-02)
参考文献数
20
被引用文献数
2 3

本報はカキ栽培の収益性向上のため, コンテナ栽培による樹高の制限, 樹の個体差の抑制および収量の増加を目指し, 適合品種, 用土の種類および容量について検討した結果, 以下の所見を得た.1'前川次郎'は, 成園化が早く, 樹高が2.5m以下の低樹高で, 樹に均一性があり, 平均果重340g, 糖度18%の高品質な果実を1樹当たり4kg収穫でき, 果実の軟化を引き起こすヘタスキがなく, 市場評価が高いのでカキのコンテナ栽培に適する.2カキのコンテナ栽培には, 再現性および樹の生育と収量から川砂および有機質と無機質を用いた混合用土が適当であるが, 価格からは川砂が最も安価で, 実用性が高いと考えられる.3カキのコンテナ栽培に用いる川砂の容量は, 樹の生育や果実品質の面から40l以上は必要であるが, コンテナの操作作業性や移動性を考慮すると40lが適当である.
著者
藤井 史子 尾関 健二 神田 晃敬 浜地 正昭 布川 弥太郎
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本醸造協会誌 (ISSN:09147314)
巻号頁・発行日
vol.87, no.10, pp.757-759, 1992-10-15 (Released:2011-09-20)
参考文献数
5
被引用文献数
24 28

麹の酵素を失活させるため熱風乾燥した麹 (水分含量10%以下) を粉砕し, 糖化酵素剤ででんぷん等を消化除去せず, そのまま50mM燐酸緩衝液 (pH7.0) にて洗浄後, Yatalaseを作用させ, 生成したG1cNAc量をReissigらの方法により定量し菌体量を算出することで, 簡便に麹中の菌体量の定量が可能となった。また, 製麹時間毎の麹中の菌体量の推定も, 酸分解で生じるグルコサミン量と良好に一致した。