著者
山下 祐一郎
出版者
東北福祉大学
雑誌
東北福祉大学研究紀要 = Bulletin of Tohoku Fukushi University (ISSN:13405012)
巻号頁・発行日
vol.42, pp.79-93, 2018-03-20

2020年度から全面実施が予定されている小学校学習指導要領(平成29年3月公示)では,「プログラミングを体験しながら,コンピュータに意図した処理を行わせるために必要な論理的思考力を身に付けるための学習活動」が盛り込まれている。これに伴い,小学校教育養成課程では,プログラミング教育の実施に必要な知識・技能を修得するためのカリキュラムが求められている。そこで,本研究では,プログラミング教育に必要な知識・技能を大学生が修得するための授業計画を開発し,授業実践を行った。この授業実践では,プログラミング言語としてViscuitとレゴマインドストームを利用する。そして,大学2年生2名と大学3年生2名の計4名に対して全15回の授業を行った。授業を受講した学生らの自己評価の結果,4名中3名がプログラミング教育に関する理解が深まったと回答した。また,4名中3名が指導安略案にプログラミングを盛り込むことができた。
著者
山下 祐一郎 中島 平
出版者
一般社団法人 日本教育工学会
雑誌
日本教育工学会論文誌 (ISSN:13498290)
巻号頁・発行日
vol.34, no.Suppl., pp.5-8, 2010-12-20 (Released:2016-08-07)
参考文献数
5
被引用文献数
3

本研究では,プレゼンテーションスキルとプレゼンテーションの分かりやすさの関係を明らかにするため,レスポンスアナライザを用いた新しい情報システムを開発し,授業実践を行った.その結果,プレゼンテーションの分かりやすさには,発表者の「話し方」や「動作」よりも,「資料」の作り方や「内容」の充実が重要であることが明らかになった.また,発表者の「熱意」は分かりやすさには関係しないこと,及び,分かりやすい発表が聴衆へ新しい知識を与えるとは限らないことが示唆された.そして,レスポンスアナライザによるプレゼンテーションの評価は,アンケートによる評価とは異なり,利用者の直観的な評価を得られる可能性が示唆された.
著者
山下 祐一郎
出版者
日本教育工学会
雑誌
日本教育工学会論文誌 (ISSN:13498290)
巻号頁・発行日
vol.44, no.Suppl., pp.5-8, 2021-02-20 (Released:2021-03-08)
参考文献数
4

本研究では,プレゼンテーション評価の効率化を実現するため,プレゼンテーションにおけるスライド評価と発表評価の一致率を分析した.スライド評価は,プレゼンテーションスライドのみを評価することである.また,発表評価はスライドを使用した口頭発表に対する評価である.本研究の評価では,アンケート形式のルーブリックを用いて,ピアレビューを実施している.そして,例えば,わかりやすさの評価は「わかりやすい」と「わかりにくい」の二極の傾向に分けて一致率を求めた.このように,傾向に分けた場合の一致率は,わかりやすさ,面白さ,タイトルの適切さ,論理構成,目的の説明,情報収集の項目で90%以上を示していた.
著者
山下 祐一郎 中島 平
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 D (ISSN:18804535)
巻号頁・発行日
vol.J95-D, no.6, pp.1421-1424, 2012-06-01

分かりやすいプレゼンテーションの作成には,ストーリー構成などを検討する能力が必要とされている.本研究では,この能力の育成を目的とし,新しいワークシートとレビューシステムを開発した.そして,評価実験の結果,これらの有効性が示唆された.