著者
広瀬 宗一 山口 晶敬
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木学会論文集 (ISSN:02897806)
巻号頁・発行日
vol.1990, no.421, pp.233-242, 1990-09-20 (Released:2010-08-24)
参考文献数
5
被引用文献数
4

To root out Minamata disease, caused by the sewage accumulated in fish and shell fish, a large-scale sediment disposal work was conducted with a special care to prevent a new pollution. The basic approach to sediment disposal was to construct a highly watertight revetment for reclaiming the inner area of the Bay and then to confine sediment, dredged from the remaining contaminated area. Before sediment disposal, boundary nets were installed to enclose the work area to prevent the mixing of contaminated and non-contaminated fish. Dredging work was successfully done by using four cutterless suction dredgers, newly developed in advance for minimizing muddiness due to dredging work. Sediment, discharged into the reclamation area, keeping it under water, was covered with a sandproof membrane, particular volcanic ash earth with light weight, and mountain soil, successively.
著者
小西 有人 山口 晶子 服部 託夢 中村 英夫 吉田 正樹
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MBE, MEとバイオサイバネティックス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.258, pp.29-32, 2009-10-22

表面筋電図計測において,筋線維方向と電極の貼付方向とがずれていることは大きな問題となる.そこで本研究では,計測後のデータより筋線維方向が推定可能な表面筋電図計測手法を提案する.本手法は,マトリクス状電極の各信号と基準電極の信号とを差動増幅した信号を記録する.任意の2つの記録信号の差動信号を求めることで,任意の電極間で双極誘導信号と同様の結果を得る.上腕二頭筋上にマトリクス状電極と基準電極を貼付し,最大随意収縮時の信号を記録した.本手法により,筋線維方向が推定できた.よって,本手法を用いれば計測後のデータから筋線維方向を推定し,マトリクス状電極の各電極から筋線維方向に沿っており神経筋接合部を挟まない2つの電極を選択することが可能となる.
著者
山口 晶子 吉田 正樹
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MBE, MEとバイオサイバネティックス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.270, pp.5-8, 2008-10-23
被引用文献数
1

表面電極を用いて、筋電図の誘導範囲を自由に選択できるようになれば、表面筋電図の応用範囲がさらに広がることが期待できる。このような展開の基礎として、表面電極の信号誘導範囲と双極誘導電極の電極間隔の関係を明確化する必要がある。一般に、表面筋電図計測において、電極間隔が広くなるほど、深い位置にある筋の信号も誘導するとされている。しかし、誘導される筋電図と電極間隔の関係を実際にデータで示した例は少ない。そこで、本研究では、被験筋を尺側手根屈筋と深指屈筋とし、電極間隔の変化による信号誘導範囲の関係を検討することを目的とする。筋電図誘導電極には、直径1[mm]、長さ10[mm]の銀線を5[mm]間隔に15本並べたアレイ電極を用い、筋電図を単極誘導でPCに取り込み、任意の電極間隔(5〜70[mm])における双極誘導信号をPCで求めた。すなわち任意の電極間隔で同時に計測した信号を得ることができる。これらの信号を用いて信号の振幅と電極間隔の関係を検討した。その結果、電極間隔が広くなると信号振幅は大きくなることが明らかとなった。さらに電極間隔を広げても信号振幅が増大しない領域があることも明らかになった。すなわち、誘導範囲が大きくなったが、その領域には筋が存在しないことを示していると考えられる。
著者
山口 晶 吉田 望 飛田 善雄
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集C (ISSN:1880604X)
巻号頁・発行日
vol.66, no.2, pp.407-417, 2010 (Released:2010-06-18)
参考文献数
13

本研究では,一度液状化した地盤が別の地震によって再度液状化する現象(再液状化現象)が発生する理由として土粒子の水中落下に着目した.これは,液状化後の体積減少によって発生する土粒子の水中落下現象を想定したものである.土槽に作製した模型地盤を強制的に水中落下させ,その前後でせん断抵抗の変化を調べた.この結果,土粒子の水中落下距離が大きいほど,土層のせん断抵抗が減少する層厚が増加した.この実験から,土粒子の水中落下現象が,再液状化が発生する原因の一つであることを示した.