著者
吉田 哲二 金山 秀樹 山本 亘 向山 澄夫 金森 洋史 青木 滋
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
スペース・エンジニアリング・コンファレンス講演論文集 : Space Engineering Conference (ISSN:09189238)
巻号頁・発行日
vol.2009, no.18, pp.67-70, 2010-01-28
被引用文献数
1

月太陽発電「ルナリング」構想は,工ネルギを化石燃料に依存するパラダイムから,月からの無限に近いクリーンエネルギを自由に使うという発想へ転換するものである.本構想では月の赤道を周回する太陽電池を設置し,発電した電力をマイクロ波などで地上へ伝送する-人類が使う工ネルギの全部の量を月から送り電力供給と水素製造を行う.食糧・水の確保や水素社会が促進されると同時に化石燃料の燃焼を停止させ炭酸ガスの排出を低下させる.実現には宇宙太陽発電システムや月資源探査,月面での製造技術が必要.月面口ポットや有人施設だけでなく,国際的な協定・合意など法制面の確立も必要.清水建設の20余年にわたる宇宙建設研究をべ-スに夢のある将来像を描いた.