著者
山本 惠子
出版者
日本医療経済学会
雑誌
日本医療経済学会会報 (ISSN:13449176)
巻号頁・発行日
vol.26, no.1, pp.52-73, 2007-06-15
被引用文献数
1

イングランドでは地方エリア協約(LAA)が2007年から実施に入っている。本稿は中央-地方関係の視点からLAAの構造,「より健康なコミュニティと高齢者」,ハックニーとニューアムのLAAを考察している。そこではナショナル-リージョナル-ローカルのマルチレベルのガバナンスが貫かれ,地方自治体には信賞必罰の形態がとられ,健康の不平等対策の優先順位は低い。中央政府と近隣地域との間に位置するリージョンが重要になると思われる。
著者
山本 隆 山本 惠子 井岡 勉 青木 郁夫
出版者
関西学院大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007

本研究の成果は、英国での実地調査や英国研究者を招聘して開催した研究会に基づいて、地域再生におけるネイバーフッド(基礎自治体内の小地域)・ガバナンスの理論を構築し、日英比較の可能性を明らかにした点である。理論と実態の両面から詳細に検証したことにより、わが国におけるネイバーフッド・ガバナンスの先駆的かつ包括的な研究となった。また、英国の大学研究機関と交流しており、今後の国際的な比較研究へ発展させることが可能である。