著者
角田 孝彦 山本 雅章 三橋 善比古 野村 和夫
出版者
日本皮膚科学会大阪地方会
雑誌
皮膚 (ISSN:00181390)
巻号頁・発行日
vol.23, no.1, pp.81-86, 1981 (Released:2010-06-04)
参考文献数
23
被引用文献数
1

青森県のシソ栽培農民において手指を中心とする皮膚炎を経験し, 患者6例, 対照10例にシソの葉とその抽出液, 使用農薬, 無農薬の葉などのパッチテストを施行した。患者では, 農薬使用のシソの葉で6例中5例陽性, シソの葉のアルコール抽出液は6例全て陰性, 使用農薬では被検5例全て陽性, 無農薬のシソの葉とアオジソの葉は被検5例全例陰性であった。今回の皮膚炎の原因は, 葉に残留した農薬の可能性が最も高いと推定した。
著者
花田 勝美 山本 雅章
出版者
Japanese Dermatological Association
雑誌
日本皮膚科学会雑誌 (ISSN:0021499X)
巻号頁・発行日
vol.90, no.5, 1980

中心静脈栄養施行中みられた後天的 Zn 欠乏症3例について,毛髪,爪甲内 Zn の経時的変化を観察し,併せて,患者毛髪の光顕的観察,健常人毛髪断面の Zn 元素分析を試みた.その結果, Zn 療法後,毛髪,爪甲の Zn は血清 Zn に平行して上昇する傾向がみられ,とくに爪甲では Beaus line の出現を境として上昇を示していた.患者毛髪では毛髄の消失が著明であったが,健常人毛髪における X 線分析では毛髄にとくに高い Zn 分布はみられず,Zn 欠乏症患者毛髪の Zn 低下が毛髄の消失によるものでないことが知られた.毛髪,爪甲内 Zn 測定は,Zn 欠乏症の生体内 Zn蓄積を知る上で簡便な非観血的方法と思われた.