著者
山田 高誌
出版者
九州地区国立大学間の連携事業に係る企画委員会リポジトリ部会
雑誌
九州地区国立大学教育系・文系研究論文集 = The Joint Journal of the National Universities in Kyushu. Education and Humanities (ISSN:18828728)
巻号頁・発行日
vol.5, no.2, pp.No.5, 2018-03-31

本論文は, 18世紀後半のナポリの諸劇場と関わりをもった作曲家, 台本作家, 演奏家, それぞれの待遇の経年変化, キャリアの変化について, ナポリ銀行歴史文書館所蔵, 興行師による支払い文書史料113点の支払い文書全訳とともに, その労働条件, 職務を解明するものである.
著者
山田 高誌
出版者
九州地区国立大学間の連携事業に係る企画委員会リポジトリ部会
雑誌
九州地区国立大学教育系・文系研究論文集 = The Joint Journal of the National Universities in Kyushu. Education and Humanities (ISSN:18828728)
巻号頁・発行日
vol.8, no.2, pp.No.3, 2022-03-31

本論は、18世紀後半、ナポリを中心とするナポリ王国下でのオペラ巡業とそれらを担った人々の実態について、特にカラーブリア州コゼンツァでの1777~78年のオペラ興行の契約文書(公証人史料)、プーリア州への巡業記録を基に解き明かすものである。またイタリア現地の最新研究動向を紹介しながら、17世紀から1799年までの期間についてのナポリ王国領域内(アブルッツォ州を除くモリーゼ、カンパニア、プーリア、バジリカータ、シチリア各州)各中小都市の音楽劇上演一覧を作成、分析を行うことで、南イタリアでは聖史オペラdramma sacroという世俗的宗教音楽劇の役割が大きかったことを示し、「オペラ巡業」を広い同時代文脈の中で改めて提示する。
著者
山田 高誌 Yamada Takashi
出版者
九州地区国立大学間の連携事業に係る企画委員会リポジトリ部会
雑誌
九州地区国立大学教育系・文系研究論文集 (ISSN:18828728)
巻号頁・発行日
vol.5, no.2, pp.No.5, 2018-03-31

本論文は, 18世紀後半のナポリの諸劇場と関わりをもった作曲家, 台本作家, 演奏家, それぞれの待遇の経年変化, キャリアの変化について, ナポリ銀行歴史文書館所蔵, 興行師による支払い文書史料134点の支払い文書全訳とともに, その労働条件, 職務を解明するものである.
著者
山田 高誌
出版者
熊本大学
雑誌
熊本大学教育学部紀要 (ISSN:21881871)
巻号頁・発行日
vol.63, pp.235-248, 2014-12-12

本論文では,『阪大音楽学』第8号(2009)所収の拙論「18世紀後半のナポリにおける諸劇場所属"コピスタ"の同定」(以下,山田,2009)において銀行換金文書,公証人文書により明らかにした5人のオペラ,バレエのコピスタの名前,活躍の範囲の同定を踏まえ,これがナポリ音楽院付属図書館の筆写譜コレクション,つまり楽譜レベルの同定に結びつく可能性を探る試みを行うものである.同時に,一連の検証作業を通して,同図書館所蔵の「王妃マリア・カロリーナ・コレクション」に含まれる王立サン・カルロ劇場での上演作品の筆写譜についても,コピスタ別にグルーピングを行い,同図書館所蔵の筆写スコアに関する書誌学的基礎データを提示する.
著者
山田 高誌 ヤマダ タカシ Yamada Takashi
出版者
九州地区国立大学間の連携事業に係る企画委員会リポジトリ部会
雑誌
九州地区国立大学教育系・文系研究論文集 (ISSN:18828728)
巻号頁・発行日
vol.5, no.2, 2018-03-31

本論文は, 18世紀後半のナポリの諸劇場と関わりをもった作曲家, 台本作家, 演奏家, それぞれの待遇の経年変化, キャリアの変化について, ナポリ銀行歴史文書館所蔵, 興行師による支払い文書史料113点の支払い文書全訳とともに, その労働条件, 職務を解明するものである.
著者
朝山 奈津子 森田 学 山田 高誌
出版者
弘前大学教育学部
雑誌
弘前大学教育学部紀要 (ISSN:04391713)
巻号頁・発行日
no.114, pp.59-73, 2015-10

20世紀初頭にイタリアで興隆したピアノ伴奏付独唱歌曲は従来、事典項目や音楽通史においていささか表面的に「ドイツ・リートの影響下で」確立したジャンルとされてきた。しかしその影響関係は、実際の響きや音楽形式からも、このジャンルに取り組んだ作曲家たちや詩人たちの創作活動からも、けっして自明ではない。そこで本論文は、両者の関係性を問い直した上で、このジャンルに対するドイツの影響を指摘しようと試みる。
著者
山田 高誌
出版者
熊本大学
雑誌
熊本大学教育学部紀要 (ISSN:21881871)
巻号頁・発行日
vol.63, pp.235-248, 2014-12-12

本論文では,『阪大音楽学』第8号(2009)所収の拙論「18世紀後半のナポリにおける諸劇場所属"コピスタ"の同定」(以下,山田,2009)において銀行換金文書,公証人文書により明らかにした5人のオペラ,バレエのコピスタの名前,活躍の範囲の同定を踏まえ,これがナポリ音楽院付属図書館の筆写譜コレクション,つまり楽譜レベルの同定に結びつく可能性を探る試みを行うものである.同時に,一連の検証作業を通して,同図書館所蔵の「王妃マリア・カロリーナ・コレクション」に含まれる王立サン・カルロ劇場での上演作品の筆写譜についても,コピスタ別にグルーピングを行い,同図書館所蔵の筆写スコアに関する書誌学的基礎データを提示する.