著者
小林 佐也加 中村 洋之 岩崎 瞳 大林 彩香 山﨑 昌代 喜田 美之 井上 卓哉 喜多 信之 谷本 清隆 岡田 節雄
出版者
一般社団法人 日本呼吸ケア・リハビリテーション学会
雑誌
日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌 (ISSN:18817319)
巻号頁・発行日
vol.28, no.3, pp.377-382, 2020-04-15 (Released:2020-04-15)
参考文献数
13

「人生の最終段階」における医療・ケアに対して,医師・看護師が,「生命維持治療に関する医師指示書(Physician Orders Life-Sustaining Treatment: POLST)」を用いて終末期指示書を作成し,終末期に患者自身の意思・希望が反映されるよう取り組んだ.多くの患者が終末期に心肺蘇生や挿管を希望しなかった.抗生物質や非侵襲的陽圧換気療法(Non-Invasive Positive Pressure Ventilation: NPPV)は希望者が多く, NPPVは緩和目的を含めて8割が希望した.全ての項目において,肺癌・非肺癌で大きな差は認めなかった.家族は患者より延命治療を希望する傾向にあったが,話し合いの結果,患者自身の希望を尊重する例が多かった.
著者
近藤 昭宏 浅野 栄介 橋本 希 諸口 明人 岡田 節雄
出版者
日本臨床外科学会
雑誌
日本臨床外科学会雑誌 (ISSN:13452843)
巻号頁・発行日
vol.72, no.2, pp.287-293, 2011 (Released:2011-08-25)
参考文献数
15

目的:胆嚢摘出術後の長期合併症として最も頻度が高い総胆管結石症の発症を予測する明確な指標はない.胆嚢摘出術後の胆管拡張が総胆管結石発症の危険因子となるかを検討した.方法:胆嚢摘出術後に総胆管結石を発症した10例を結石群とし,術後3年以上経過観察され胆管結石を認めなかった64例を対照群とした.術前後で経時的に総肝管径を計測し両群を比較した.結果:術前の総肝管径は両群間に有意差はなかった.総肝管径は両群とも術前,術後1年目と3年目以降と経時的に拡張していた.術後1年目では結石群が1.43±0.36cm,対照群0.80±0.19cmで,結石群において有意に総肝管径が拡張していた(p