著者
岩村 忍
出版者
東洋史研究会
雑誌
東洋史研究 (ISSN:03869059)
巻号頁・発行日
vol.14, no.3, 1955-10

The present article is a shorthanded version of the author's lecture delivered at a meeting of The Society of Oriental Researches, Kyoto, in January, 1955. The author made extensive trips in Afghanishan in 1954, in the course of which he visited the mountainous home of the Hazara in the central Hindukush where he spent some time among this hitherto little known people. The author introduces the generally accepted view on their origin, i.e., the Mongol origin, and proceeds to describe the landscape of the Hazarajat. Next he refers briefly to the Hazaragi or the language of the Hazara and to the supposedly aboriginal people, the Barbars. The author's own observations of the life of the Hazaras are also mentioned, and he seems to entertain the view that, regardless of their origin (nomadic Mongols or others), their life is largely agricultural, while their social relations feudalistic. There is appended a summary of the discussion which took place after his lecture. In this we find various vestiges of the feudalistic system.
著者
原田 勇彦 加我 君孝 水野 正浩 奥野 妙子 飯沼 寿孝 堀口 利之 船井 洋光 井上 憲文 安倍 治彦 大西 信治郎 牛嶋 達次郎 宮川 晃一 伊藤 修 佐久間 信行 北原 伸郎 土田 みね子 飯塚 啓介 小林 武夫 杉本 正弘 佐藤 恒正 岩村 忍 矢野 純 山岨 達也 広田 佳治 仙波 哲雄 横小路 雅文 鈴木 光也
出版者
耳鼻咽喉科展望会
雑誌
耳鼻咽喉科展望 (ISSN:03869687)
巻号頁・発行日
vol.37, no.3, pp.380-387, 1994-06-15 (Released:2011-08-10)
参考文献数
15

鼓膜炎, 慢性化膿性中耳炎, 真珠腫性中耳炎の感染時, 中耳術後の再感染症例を対象として, オフロキサシン (OFLX) 耳用液の有用性と耳浴時間に関する臨床的研究を行った。研究参加施設を無作為に2群に分け, 1群では1回6-10滴, 1日2回, 7日間以上の点耳を行い, 毎回点耳後約10分間の耳浴を行うよう, II群では同様の点耳後に2-3分間の耳浴を行うよう患者に指示した。総投与症例は258例で, 全体では83.3%の改善率, 86.7%の菌消失率 (143例中) が得られた。副作用は1例もなく, 全体としては82.9%の有用率であった。統計学的検定により1群とII群の比較を行ったところ, すべての項目で両群間に有意の差はみられなかった。以上の結果から, OFLX耳用液は鼓膜, 中耳の炎症性疾患に対して極めて有用かつ安全なものであり, その点耳後の耳浴時間は2-3分でも十分な効果が得られるものと考えられる。
著者
岩村忍著
出版者
大空社
巻号頁・発行日
1997
著者
岩村 忍 栗田 宣彦
出版者
JAPAN SOCIETY FOR HEAD AND NECK SURGERY
雑誌
頭頸部外科 (ISSN:1349581X)
巻号頁・発行日
vol.6, no.1, pp.1-10, 1996
被引用文献数
12

片側麻痺声帯の固定位置が正中線から外側にむかって離れれば離れるほど,音声障害や嚥下障害の程度は増強する。したがって,中間位固定症例の方が正中あるいは副正中位固定例よりも障害は強い。治療法として内視鏡的または経皮的に,麻痺声帯外側にむけてシリコン,テフロン,コラーゲン,脂肪などの注入術がおこなわれ普及をみた。しかし,麻痺声帯の正中移動の程度に限界があり,加えて,麻痺声帯の厚み矯正,張力獲得,前額面における両声帯間のレベル差矯正などが期待できかねた。これらの短所を補う治療法は,恐らく披裂軟骨内転術であろう。この方法の歴史は決して新しくない。披裂軟骨に直接ふれ,これを内転固定させるという思想のもとに,喉頭截開して前方から接近する方法や,甲状軟骨後端から接近する術式が試みられた。術式が複雑である。 われわれは披裂軟骨に附着せし外側輪状披裂筋に着眼した接近法を開発した。生理学的に同筋収縮は声帯の全長にわたる正中移動を招来することが知られているゆえ,同筋をその走行方向に牽引固定すれば,同筋収縮と同じ結果をえられると推定し,38例の片側声帯麻痺に手術した。局所麻酔のもと,甲状軟骨板に在る斜線を一里塚とし,この直前に,小さな窓を開け,甲状軟骨内膜を切除して同窓内に外側輪状披裂筋を直接露出した。同筋に糸をかけ,窓の前下方に牽引固定することにより,好成績をえた。術式と結果を詳述する。
著者
岩村 忍
出版者
京都大学
巻号頁・発行日
1962

博士論文