著者
東海 旭宏 水越 克彰 興津 健二 堀 史説 西村 芳実 岩瀬 彰宏
出版者
日本ソノケミストリー学会
雑誌
ソノケミストリー討論会講演論文集 (ISSN:24241512)
巻号頁・発行日
pp.43-44, 2016 (Released:2017-07-21)

We synthesized graphene-Pd nanocomposites in one-pot by ultrasound, radiation and liquid phase plasma. Graphene dispersion containing Pd ions and 2-propanol was irradiated with ultrasound (200 kHz, 200 W) for 30 min and with gamma-ray (̴1 MeV) and electron beam (̴6 MeV). In radiochemical synthesis, the absorbed dose was 10 kGy. In these processes, the reduction of Pd ions and oxidation of graphene occurred simultaneously in one-pot. In the liquid plasma method, Pd nanoparticles generated directly from the electrodes were deposited onto carbonyl modified graphene. Based on the results, the formation mechanism of the nanocomposites was discussed.
著者
小出 賢一 南 孝男 安樂 敏朗 岩瀬 彰宏 井上 博之
出版者
公益社団法人 腐食防食学会
雑誌
Zairyo-to-Kankyo (ISSN:09170480)
巻号頁・発行日
vol.63, no.10, pp.523-527, 2014-10-15 (Released:2015-04-01)
参考文献数
18
被引用文献数
2 6

250℃の高圧水素ガス中でのSUS304鋼の水素脆化感受性を高温・高圧水素ガス中で低ひずみ速度引張試験により調査した.高圧水素ガス中において,準安定オーステナイト系ステンレス鋼であるSUS304鋼は,室温では顕著な脆化を示したが,250℃では室温のSUS316L鋼と同等の軽微な脆化しか示さなかった.水素ガスの導入温度を250℃近傍に維持できれば,圧縮水素ガスを扱う機器や配管の材料として,従来のSUS316L鋼に替えSUS304鋼の使用が可能と考えられる.
著者
松井 利之 岩瀬 彰宏
出版者
大阪府立大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2014-04-01

FeRh金属間化合物は,室温附近で反強磁性状態から強磁性状態へと変化する物質である.我々は,この物質にイオンビームを照射し,反強磁性が安定となる温度域で,強磁性状態を安定化させることに成功している.本研究ではこの成果を利用し,物質の磁気構造を3次元的に制御することにより,従来にない磁気構造を構築し,新規なデバイス応用を検討した.その結果,マイクロイオンビーム装置を用い2次元の磁気構造描画を可能にしたこと,多様なエネルギー域のイオン照射と熱処理を併用することで層状の磁気構造を構築したこと.クラスターイオンビーム照射により,際表面層の磁気構造を選択的に変化させ得ることなどを明らかにした.