著者
岩間 一弘
出版者
千葉商科大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2011

本研究は、(1)日本人の上海観光と上海の観光都市化、(2)上海におけるクリスマス消費のユニークな大衆化過程、(3)上海における日本式食文化の現地化に関して、それぞれ具体的な研究成果を得た。 日本での中国趣味は 1920~30 年代に盛んとなり、当時の日本人旅行者が抱いた西洋的な上海の幻想は 1980 年代に継承された。1920 年代から上海でクリスマスディナーやクリスマスプレゼントが普及したが、それに対する消費者の認識や位置づけは欧米や日本と異なった。また、現在の上海の和食チェーンレストランでは日本と異なるメニューが提供され、日本と異なる食べ方によって受け入れられている場合が多い。