著者
尼子 雅美 隆島 研吾 髙木 峰子 島津 尚子 斎藤 祐美子
出版者
日本義肢装具学会
雑誌
日本義肢装具学会誌 (ISSN:09104720)
巻号頁・発行日
vol.35, no.2, pp.128-135, 2019-04-01 (Released:2020-04-15)
参考文献数
23

本研究の目的は,短下肢装具を必要と捉えるADL場面や求めている役割について,脳卒中による装具使用者と理学療法士の認識の違いを明らかにすることである.質問紙調査を行った結果,装具使用者は座位での動きを伴う動作,理学療法士は移動を伴う動作において高い割合で装具が必要と認識していた.また移動状況別では,屋内歩行自立群において25項目中9項目で認識の違いを認めた.短下肢装具の必要度について認識の違いを認めた屋内歩行自立群や介助歩行·車椅子移動群では,当事者の意向を反映し,より生活上で意味のある装具とするため,座位動作を含むADL場面での使用も考慮した評価が必要であることが示唆された.
著者
井上 宜充 隆島 研吾 高木 峰子 島津 尚子
出版者
理学療法科学学会
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.34, no.1, pp.61-68, 2019 (Released:2019-02-26)
参考文献数
13

〔目的〕初回心不全で入院中の患者と担当理学療法士が必要と考える退院支援の特性と差異を調査すること.〔対象と方法〕対象は65歳以上の心不全初回入院患者16名とその担当理学療法士7名とした.本研究ではQ分類法を使用し心不全患者が必要とする退院支援に関する価値観を調査した.〔結果〕両群ともに必要性が高いとした退院支援は「再発時の対応」であった.両群で差異を認めたのは「運動の効果目的」と,「運動のリスク説明」で患者群の必要性は理学療法士群に比べ低かった.〔結語〕本研究の結果から両群ともに再発予防のために塩分・水分・体重の管理が効果的であることを意識していた.理学療法士群に比べ患者群では「運動」に関する必要性が低く,今後運動に関連した指導への課題があることが示唆された.