著者
川口 優子
出版者
神戸大学医学部保健学科
雑誌
神戸大学医学部保健学科紀要 (ISSN:13413430)
巻号頁・発行日
no.13, pp.61-70, 1997-12-15

England is the first nation in the world where modernization was achieved. In the process, a number of changes took place such as urbanization and the changes in thelife style among the people in the villages. These changes probably derived from productivity and individuality. In the middle age, person who had mental disorders were cared by families and they lived in the communities. As modernization progressed, they were isolated and excluted from the communities because such persons were considered as being non productive, unreasonable and they disturbed other members of the community. This paper explored historical records to find out how people with mental disorder were treated during the modernization in England.
著者
藤本 浩一 川口 優子
出版者
日本精神保健看護学会
雑誌
日本精神保健看護学会誌 (ISSN:09180621)
巻号頁・発行日
vol.17, no.1, pp.103-112, 2008 (Released:2017-07-01)
参考文献数
12
被引用文献数
2

本研究は統合失調症であると知った当事者の主観的体験を明らかにし、提供できる看護援助を検討することを目的とした。統合失調症者6名に半構成的面接を行い、その体験を質的帰納的に分析した。分析は1)統合失調症であると知った方法について、2)知ったときの思いについて、3)知ってからの対処について、4)家族との話し合いについて、5)看護師に期待すること、の5つの視点に基づいて行った。結果の分析より、統合失調症であると知った当事者は多様な感情を抱き、それに対する対処を行っていた。また呼称変更後も統合失調症であることを隠したい思いを抱いていた。以上から看護者は個々の当事者を取り巻く環境と対処について理解し、当事者の病いの受容のレベルに合わせた看護実践を行うことが重要であることが示唆された。
著者
川口 優子 西本 美和 三木 智津子
出版者
日本精神保健看護学会
雑誌
日本精神保健看護学会誌 (ISSN:09180621)
巻号頁・発行日
vol.13, no.1, pp.45-52, 2004-05-31 (Released:2017-07-01)
参考文献数
16
被引用文献数
2

本研究の目的は、単身の統合失調症者に対して訪問看護師が具体的にどのような援助を実践しているのか、訪問看護における援助内容と看護技法を検討することである。対象は精神科訪問看護師4名(女性3名、男性1名)と、利用者5名(女性2名、男性3名)である。研究者が訪問看護に同行して参加観察を行い、許可を得て場面を録音した。全体で10回の訪問場面の録音を逐語録にし、観察事項を加えた記録を作成し分析した。その結果、訪問看護師の援助内容として、1)現在の生活の維持・向上 2)他機関・他職種との連携 3)治療・看護の継続として3つのカテゴリーを抽出した。看護師が直接手を出す援助を実際的援助として7つのカテゴリーを、援助時のかかわり方を看護技法として8つのカテゴリーを抽出した。そして精神科訪問看護師の特徴的な看護技法を提示した。
著者
藤本 浩一 川口 優子
出版者
日本精神保健看護学会
雑誌
日本精神保健看護学会誌 (ISSN:09180621)
巻号頁・発行日
vol.17, no.1, pp.103-112, 2008-05

本研究は統合失調症であると知った当事者の主観的体験を明らかにし、提供できる看護援助を検討することを目的とした。統合失調症者6名に半構成的面接を行い、その体験を質的帰納的に分析した。分析は1)統合失調症であると知った方法について、2)知ったときの思いについて、3)知ってからの対処について、4)家族との話し合いについて、5)看護師に期待すること、の5つの視点に基づいて行った。結果の分析より、統合失調症であると知った当事者は多様な感情を抱き、それに対する対処を行っていた。また呼称変更後も統合失調症であることを隠したい思いを抱いていた。以上から看護者は個々の当事者を取り巻く環境と対処について理解し、当事者の病いの受容のレベルに合わせた看護実践を行うことが重要であることが示唆された。