- 著者
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川口 真規子
丸山 剛平
山田 真
- 出版者
- 公益社団法人 日本栄養・食糧学会
- 雑誌
- 日本栄養・食糧学会誌 (ISSN:02873516)
- 巻号頁・発行日
- vol.69, no.2, pp.75-79, 2016 (Released:2016-04-15)
- 参考文献数
- 9
日本国内で流通しているバナナであるキャベンディッシュ種 (CA) , ラカタン種 (LA) およびセニョリータ種 (SE) の成熟果の糖度, 滴定酸度, クエン酸量およびカロテン量を測定した。LAおよびSEの糖度の平均±標準偏差はそれぞれ23.7±1.2, 25.4±0.7 Brix %であり, CA (20.3±1.1 Brix %) に対して有意に高値を示した。滴定酸度およびクエン酸量はCAに対してLAが有意に高値を示した。α-カロテン量はCAが26±8, LAが167±62, SEが108±10 μg/100 gであった。β-カロテン量はCAが26±6, LAが236±53, SEが205±22 μg/100 gであった。α-, β-カロテン共LA, SEはCAに対し有意に高値を示した。LAのα-およびβ-カロテン量は, 4月と6月に低く, 8, 9月に高値を示す傾向が見られたが, 月間における値の違いに有意差は認められなかった。