著者
並木 美太郎 川合 秀実
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告コンピュータと教育(CE) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2007, no.12, pp.143-150, 2007-02-17

2004年度から開始された文部科学省の「IT人材育成プロジェクト」において、ITに関する知識・技能を有する高校生のアイデア・スキルを発揮させることで独倉雌を向上させる「ITスクール」の2006年度の実施について報告する。過去2年間同様、5泊6日の合宿形式で約30名の生徒に、SqueakとSmalltalkを用いてオブジェクト指向の概念を講義・実習し、自由研究で小規模なシステムを作成させた。結果としては、概ね好評、自由研究などでも完成度の高い作品を作成するなど、一定の効果を得ることができた。また、本稿では2004年からの3年間を概観する。
著者
赤間 仁志 川合 秀実
雑誌
第57回プログラミング・シンポジウム予稿集
巻号頁・発行日
vol.2016, pp.99-105, 2016-01-08

プログラミング言語の構文を自由に変更できれば,その言語の記述能力をユーザの望むように拡張することができる.しかし既存の言語では構文の拡張を,構文ルールをそのまま書き下すかのように,直感的に行うことは困難である.そこで,本稿ではプログラミング言語の構文を,ユーザが自由に拡張する手法を提案する.本手法の最大の特徴は,特殊な機能を用いず,ごく自然に構文の拡張を記述できることである.そして,この手法を元に設計したプログラミング言語Garbanzoによって,自然な構文の拡張が可能であることを示す.