著者
川守田 拓志
出版者
日本眼光学学会
雑誌
視覚の科学 (ISSN:09168273)
巻号頁・発行日
vol.35, no.1, pp.1-7, 2014 (Released:2014-07-17)
参考文献数
15
被引用文献数
1

光学性能評価法は,点像強度分布関数(PSF)や変調伝達関数(MTF)など様々あり,眼球光学系のコントラスト伝達特性と視覚系全体のコントラスト伝達特性を意識して評価する必要がある。眼球光学系のMTFと網膜中枢系の閾値関数から視力を推定することができる。デフォーカス時にはMTFが低下し,偽解像という視力やコントラスト感度の変動に影響する現象が発生する。光学シミュレーションを用いて,この偽解像が視力に与える影響を検証する。
著者
山本 真也 魚里 博 川守田 拓志 中山 奈々美 中谷 勝己 恩田 健
出版者
日本眼光学学会
雑誌
視覚の科学 (ISSN:09168273)
巻号頁・発行日
vol.31, no.4, pp.134-139, 2010 (Released:2019-11-08)
参考文献数
16

目的:乱視眼において瞳孔径は最小錯乱円サイズ(直径)を変化させるため,同じ乱視度数でも瞳孔径により網膜像への寄与が異なることが考えられる。そこで,乱視と瞳孔,視機能との関係を調査したので報告する。方法:対象は11名11眼(平均年齢21.9±1.4歳)である。測定にはコントラスト視力装置に電子瞳孔計を内蔵した改良型CAT-2000(Menicon社)を用いた。また,実瞳孔径のコントロールができないため,本実験は人工瞳孔を使用した。視力測定はシクロペントラート塩酸塩(サイプレジン®)点眼後,人工瞳孔2.0~5.0 mm(0.5mm単位)と乱視0~3.0 D(0.5 D単位)を組み合わせ,昼間視コントラスト100%にて行った。結果:乱視が1.0 D以上では,瞳孔径が大きくなると視力は有意に低下した。乱視が強くなるほど瞳孔径拡大に伴い視力がより低下する傾向が認められた。結論:乱視眼では,瞳孔径が大きいと最小錯乱円サイズ拡大による網膜像の質の劣化を導き,その結果,視機能に影響を与えている可能性が示唆された。
著者
川守田 拓志
出版者
日本眼光学学会
雑誌
視覚の科学 (ISSN:09168273)
巻号頁・発行日
vol.39, no.3, pp.70-74, 2018 (Released:2018-10-05)

この度,金沢医科大学眼科主任教授の佐々木洋先生にお話しをお伺いする機会をいただきました。ARVO 2018に参加し,ハワイの青空の下,心地よくインタビューさせていただきました。私に降り注いでいた紫外線に対処することの重要性を強く認識し,それ以上に佐々木先生の白内障と水晶体研究への情熱を強く感じる機会となりました。話の豊富さと奥深さに惹き込まれ,あっという間に多くの時間が過ぎました。基礎から臨床,原因と予防,そして未来まで,ためになるお話を皆様と共有できればと思います。

1 0 0 0 OA 核白内障

著者
川守田 拓志
出版者
日本白内障学会
雑誌
日本白内障学会誌 (ISSN:09154302)
巻号頁・発行日
vol.26, no.1, pp.38-40, 2014 (Released:2014-11-14)
参考文献数
4