著者
川本 豊
出版者
佛教大学
雑誌
佛教大学大学院紀要. 文学研究科篇 (ISSN:18833985)
巻号頁・発行日
vol.38, pp.59-76, 2010-03-01

本研究は、古典文学に表出される住まいに関する心性(ここでは住居感覚をさす)の歴史的な展開を解明しようとするものである。本稿では院政期の女房日記である『讃岐典侍日記』(上巻)をテクストに、天皇を看取るという特殊な時・空に繰り広げられる心情に着目し、日本文化において特徴的な<奥>という心性について考察する。<奥>は、感受する側の内在要因として身・心を、外在要因として空間・時間という二面を持っており、当該テクストからもそれをうかがうことができた。空間的には、物理的な固定性がなく対概念として存在し、「奥」に対して「表」があり、時にそれが反転したり入れ子状態になったりと、融通無碍に変化することがみてとれる。一方、時間的には、看取りのプロセスとしての<奥>がみえ、生と死、あるいは顕と冥のクロスしたゾーンにその一様態が確認できた。
著者
竹島 俊一 清水 章 川本 豊 藤村 正哲
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.1089-1095, 1988-10-15

血清Ca濃度は臍帯血10.4〜11.0mg/dlと母体血より高い濃度を示すが,生後は母体からの供給が中止し,腸管での吸収がまだ不安定であり,腎での活性型ビタミンDの産生も低く,そのためCa濃度が低下し24〜48時間で最低となる.特に未熟児ではこの期間に病的に低下しやすい.また生後1〜2か月の間に低Caによって骨成長が障害される危険性が高い. Mgについて,まれな吸収不全の自験例を示すとともに,低Mgの原因,症状についてつけ加えた.