著者
市毛 由美子
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.59, no.2, pp.176-179, 2018-01-15

非ウォーターフォール型ソフトウェア開発の典型であるアジャイル型開発において,従来のウォーターフォール型開発の契約条件を流用することは問題である.アジャイル型開発の特性に合致して,かつ,紛争予防機能や予測可能性のある契約条項はどのようなものか.情報処理学会に設置された情報処理に関する法的問題研究グループ(LIP)では,アジャイル型開発の具体的事例に則し,実際に発生しうる諸問題を想定して,その未然防止のためのプラクティスを,当事者間の合意に取り込むための契約条項を検討中である.研究成果は,情報処理学会の全国大会にて提示する予定である.
著者
市毛 由美子
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.55, no.3, pp.218-224, 2014-02-15

情報処理に携わる者にとって,知的財産は守られるべきものであると同時に,侵害してはいけないものである.知的財産権の認識がないために,自らの権利保護や権利行使の機会を逸し,また,他人の権利を侵害してしまうことも少なくない.本稿においては,情報処理の各分野において,どのような知的財産がどのように保護されるかを概観する.具体的には,プログラムの著作物とその創作性,表示画面・アイコンの創作性,マルチメディアと映画の著作物,プログラムおよびアイコンの特許による保護,営業秘密,および権利処理の必要性等について,解説する.
著者
市毛 由美子 濱中 利奈
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.70, no.11, pp.540-545, 2020-11-01 (Released:2020-11-01)

本稿は,従来のウォーターフォール型ソフトウェア開発における契約の在り方と,これに対する平成29年改正後の民法(一部の規定を除き本年4月1日から施行)の影響,そしてそれを踏まえて,昨今注目されている非ウォーターフォール型の典型であるアジャイル型ソフトウェア開発における契約の在り方について報告するものである。2020年は,新型コロナ禍で変容する社会,その中で企業が持続的に存在価値を実現するためには,環境変化に強いこと,すなわち環境に応じて「変革し続ける」ことが求められ,DX(デジタルトランスフォーメーション)が競争力の源泉たる経営課題として求められている。そこでは,ソフトウェア開発手法のみならず,その契約のあり方も変革が求められている。
著者
市毛 由美子
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンピュ-タ (ISSN:02854619)
巻号頁・発行日
no.634, pp.146-149, 2005-09-05

中央大学法学部卒。1989年弁護士登録、日本IBMの法務部、虎ノ門総合法律事務所を経て、やよい共同法律事務所のパートナーとなる。主に、IT系その他のベンチャー企業を対象とした契約・予防法務・紛争処理を手掛けている前号で質問したように、当社は、インテグレータI社がユーザー企業Y社から受託したシステム開発を、I社から再委託されました。
著者
市毛 由美子
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンピュ-タ (ISSN:02854619)
巻号頁・発行日
no.642, pp.170-173, 2005-12-26

中央大学法学部卒。1989年弁護士登録、日本IBMの法務部、虎ノ門総合法律事務所を経て、やよい共同法律事務所のパートナーとなる。主に、IT系その他のベンチャー企業を対象とした契約・予防法務・紛争処理を手掛けている当社の情報システム部門に、中途採用でSEが入社することになりました。