著者
志和 新一 大村 克之 岸野 文郎
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.50, no.5, pp.570-576, 1996-05-20 (Released:2011-03-14)
参考文献数
24
被引用文献数
4

To realize 3D displays that do not cause fatigue, a binocular display with accommodative compensation is proposed. The depth of an experimental display is controlled by the Z-buffer value of the center pixel of a CG image. The virtual display image is moved by back-and-forth movements of relay lens. Using this display, the sensation of image sharpness and ease of stereoscopic fusion are improved.
著者
河野 隆志 鈴木 由里子 山本 憲男 志和 新一 石橋 聡
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MVE, マルチメディア・仮想環境基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.99, no.184, pp.1-8, 1999-07-16
被引用文献数
6

ネットワーク上にコミュニケーションの環境を作る試みはインターネット上を中心に盛んに行われている。本論文では遠隔地にいる人々が会話や行動を共にできる通信環境を目指して、等身大の映像を投影し、没入できる多面ディスプレイを表示装置とするクライアントと手軽に携帯ができるPCベースのクライアントを共有空間で結ぶことによる新しいサービスを提案し、そのためのプラットフォームとして試作したシステムについて述べる。本システムにより多数の人が仮想空間を共有し、ユーザのお辞儀、挙手、手を振るという基本的なジェスチャを認識し、ユーザの分身の動作という形で相手に伝達し、音声・映像を使ったコミュニケーションが可能になった。
著者
小林 稔 志和 新一 北川 愛子 市川 忠嗣 一之瀬 進
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-情報処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.81, no.5, pp.933-943, 1998-05-25
被引用文献数
21

映像や音声を統合することで, サイバースペースはより豊かなコミュニケーションが可能な空間になってきている.これまでのサイバースペースの移動インタフェースには, 手による操作や視線方向を利用したものが多かった.しかしコミュニケーションにおいて豊かな表現力をもつ手や視線を, 移動のためのインタフェースに利用するのは適当ではない.本論文は, HMDを用いたサイバースペースでの使用を前提に, 足による移動インタフェースを提案する.本論文のインタフェースでは, ユーザは円盤に乗り, 進みたい方向に体重を移動することでサイバースペース内を自由に移動できる.本論文では, まずサイバースペース内を移動するためのインタフェース技術を整理し, それをもとに新しいインタフェースの設計を明らかにする.最後に本インタフェースを使用したユーザの移動軌跡と使用感に関する報告をまとめ, 本インタフェースの効果を整理すると同時に, 身体の向きを変えるときの足の踏み換え動作によるノイズなど特有の課題を示す.