著者
有本 宗仁 瀬在 明 中田 金一 大幸 俊司 石井 雄介 八百板 寛子 畑 博明 塩野 元美 樋口 義治 平山 篤志 岡田 京子 山田 勉
出版者
日本大学医学会
雑誌
日大医学雑誌 (ISSN:00290424)
巻号頁・発行日
vol.74, no.4, pp.186-190, 2015-08-01 (Released:2016-01-25)
参考文献数
15

症例は55 歳女性,7 日前より全身倦怠感を認め,かかりつけ医(心療内科)を受診した.その後,症状の増悪を認め,前医に搬送された.心筋逸脱酵素の上昇を認め,緊急心臓カテーテル検査を施行したが,冠動脈の狭窄病変は認めなかった.血行動態が保てず,大動脈バルーンパンピング,経皮的心肺補助装置を挿入し当院へ搬送となった.劇症型心筋炎の診断で,左心補助人工心臓による循環補助を行ったが,右心不全の悪化を認め6 日後に,右心補助人工心臓による補助も施行し,加療を行うも奏功せず入院11 日目,死亡退院となった.劇症型心筋炎は稀な疾患であり,両心室補助人工心臓を施行した1 例を経験したので報告する.