著者
長野 雄治 鮫島 広年 木下 祝郎
出版者
Japanese Society for Food Science and Technology
雑誌
日本食品工業学会誌 (ISSN:00290394)
巻号頁・発行日
vol.16, no.5, pp.213-215, 1969-05-15 (Released:2010-01-20)
参考文献数
3
被引用文献数
1

(1) 天然米にリジンを20~30%添加する方法を検討した。(2) 精白米ではリジンの浸透吸収は6%にとどまるが,玄米を水浸漬,蒸煮,乾燥後,精米したパーボイルド米ではリジンが最高42%まで吸収されることを認めた。(3) 米の自然の形をそのまま保持し,かつ簡便な操作でリジンを添加するのには,米に対してリジン20%~30%添加が最適であった。
著者
寺田 治 大石 一雄 木下 祝郎
出版者
公益社団法人 日本農芸化学会
雑誌
日本農芸化学会誌 (ISSN:00021407)
巻号頁・発行日
vol.34, no.2, pp.166-170, 1960

(1) <i>Trichoderma viride</i>の一菌株がグルコーズ又は澱粉より高収率でクエン酸を生成することが見出された.この菌株は東京上野動物園飼育中の台湾産キョンの糞より分離されたものである.<br> (2) クエン酸の収率は理論値の60~85%に達し,副生酸の生成は認められなかった.又高収率のクエン酸生成には炭酸カルシウムの添加が必須である.<br> (3) 自然界より分離した多数の<i>T. viride</i>についてそのクエン酸生産能を検討した結果,高収率生産菌株がかなり高い頻度で自然界に分布していることが認められた.