著者
木内 正人 大嶋 一矢 山本 英男 松村 記代子
出版者
Japanese Society for the Science of Design
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集
巻号頁・発行日
pp.31, 2014 (Released:2014-07-04)

「紙幣らしさ」が備わる模様は、肖像、唐草模様、彩紋(さいもん)模様が代表的なデザイン要素である。しかし、紙幣のデザインは他にも重要なデザイン要素を備えている。それは紙幣に用いられている書体である。日本の紙幣(正しくは日本銀行券)において、日本銀行などの発行主体、額面金額、記番号、印章などが印刷され、それらの文字は一般国民に理解され、読みやすさ、使いやすさをもって付与されている。特に重要とされるのが「大蔵隷書」と呼ばれる書体である。「大蔵隷書」は書体名としての認知度も低く、それに関わる具体的な資料、文献もほとんどない。しかし、今日の紙幣に使われていることから、生活環境の中で誰もが目にする機会も多く、潜在意識的に広く認知できている書体ともいえる。そこで本研究では、日本の紙幣における伝統書体として「大蔵隷書」が果たしてきた役割について、紙幣デザインの歴史的変遷で説明する。
著者
木内 正人
出版者
Japanese Society for the Science of Design
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集
巻号頁・発行日
pp.126, 2013 (Released:2013-06-20)

偽造防止策が必要とされる印刷物(以下セキュリティ印刷物)、すなわち紙幣、国債、株券などの有価証券類、または証明書等には、複雑かつ不思議な形態をした幾何学模様が描かれている。この模様を国立印刷局では「彩紋(さいもん)」と呼んでいる。欧米では「ギロッシュ」とも呼ばれている。手書きでは描画不可能な彩紋は、セキュリティ印刷物の固有のデザイン・エレメントとして「偽造防止」と「装飾」という2つの機能を担い、近代紙幣デザインの特質を形作っている。しかし、彩紋がいかにして今日のセキュリティ印刷物のデザイン・エレメントとして定着していったのかは、手掛かりとなる資料に乏しく不明な点が多い。そこで、彩紋の起源とその後の進歩の過程を明らかにし、将来のセキュリティ印刷物が目指すべきデザインの方向性を見出す契機にしたい。
著者
木内 正人
出版者
日本デザイン学会
雑誌
デザイン学研究 (ISSN:09108173)
巻号頁・発行日
vol.53, no.2, pp.39-48, 2006-07-31
被引用文献数
1

セキュリティ・デザインとは、偽造防止を主な目的として紙幣をはじめ証明書等に施される緻密な線画模様を指すものである。これまでセキュリティ・デザインに関する文献は国内には無く、またセキュリティ・デザインを科学的に解析した文献も存在しなかった。しかし、今まで誰にも語られることの無かったセキュリティ・デザインは、歴史、経済システム、政治システム等を背景に、社会の変遷に伴って様々な要素が複雑に関係し合って、今もなお進化を続けているデザインでもある。本研究では、セキュリティ・デザインの表現手法とその役割について現状と歴史的価値を説明し、セキュリティ・デザインの法則を空間周波数解析によって検証することで、デジタル技術を活用した将来のITソリューションへの応用など、今後の偽造防止策並びにデザインに役立てることが可能であることを明らかにする。
著者
木内 正人 大嶋 一矢 山本 英男 松村 記代子
出版者
日本デザイン学会
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集
巻号頁・発行日
vol.61, 2014

「紙幣らしさ」が備わる模様は、肖像、唐草模様、彩紋(さいもん)模様が代表的なデザイン要素である。しかし、紙幣のデザインは他にも重要なデザイン要素を備えている。それは紙幣に用いられている書体である。日本の紙幣(正しくは日本銀行券)において、日本銀行などの発行主体、額面金額、記番号、印章などが印刷され、それらの文字は一般国民に理解され、読みやすさ、使いやすさをもって付与されている。特に重要とされるのが「大蔵隷書」と呼ばれる書体である。「大蔵隷書」は書体名としての認知度も低く、それに関わる具体的な資料、文献もほとんどない。しかし、今日の紙幣に使われていることから、生活環境の中で誰もが目にする機会も多く、潜在意識的に広く認知できている書体ともいえる。そこで本研究では、日本の紙幣における伝統書体として「大蔵隷書」が果たしてきた役割について、紙幣デザインの歴史的変遷で説明する。
著者
木内 正人
出版者
社団法人 日本印刷学会
雑誌
日本印刷学会誌 (ISSN:09143319)
巻号頁・発行日
vol.50, no.4, pp.357-360, 2013 (Released:2013-09-25)
参考文献数
3

It has been said that banknotes appeared in the 10th century. This was 500 years before the invention of letterpress printing by Gutenberg. The birth of banknotes ensured security and convenience in economic activities. In other words, this was the birth of security printing. Since then, special designs have been developed that cannot be duplicated by the technologies of public security printing. These are defined ideologically as security designs. In this first study, I explain the origin of security design features and the "recognition of solemn authority," which developed in the social trends of the Middle Ages through modern times.
著者
木内 正人
出版者
日本デザイン学会
雑誌
デザイン学研究. 研究発表大会概要集 (ISSN:09108173)
巻号頁・発行日
no.51, pp.336-337, 2004-05-30

Besides bank notes, National Printing Bureau has produced a wide range of security documents since it was established in 1871. We have built the original design style based on the mixture of Japanese traditional customs and many western techniques. And current design of bank notes reflects the modernization after the Meiji Restoration. The design of bank notes must have reliability and security. And moreover, they should support the country dignity and respect. The design element of great depth is the key. This study considers the relation between the design of bank notes and society in view of design features of the bank notes.
著者
木内 正人
出版者
社団法人 日本印刷学会
雑誌
日本印刷学会誌 (ISSN:09143319)
巻号頁・発行日
vol.54, no.4, pp.239-246, 2017

Today, information dissemination using Web media is common. The information I personally sent was approved as a UNESCO "Memory of the World" on October 10, 2015. Personal information diffused through new media called web media and integrated with existing media such as print media and broadcasting media was uniquely developed based on the keyword "empathy."
著者
木内 正人
出版者
社団法人 日本印刷学会
雑誌
日本印刷学会誌 (ISSN:09143319)
巻号頁・発行日
vol.54, no.4, pp.239-246, 2017 (Released:2017-09-15)
参考文献数
22

Today, information dissemination using Web media is common. The information I personally sent was approved as a UNESCO "Memory of the World" on October 10, 2015. Personal information diffused through new media called web media and integrated with existing media such as print media and broadcasting media was uniquely developed based on the keyword "empathy."
著者
木内 正人
出版者
日本デザイン学会
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集
巻号頁・発行日
vol.60, 2013

偽造防止策が必要とされる印刷物(以下セキュリティ印刷物)、すなわち紙幣、国債、株券などの有価証券類、または証明書等には、複雑かつ不思議な形態をした幾何学模様が描かれている。この模様を国立印刷局では「彩紋(さいもん)」と呼んでいる。欧米では「ギロッシュ」とも呼ばれている。手書きでは描画不可能な彩紋は、セキュリティ印刷物の固有のデザイン・エレメントとして「偽造防止」と「装飾」という2つの機能を担い、近代紙幣デザインの特質を形作っている。しかし、彩紋がいかにして今日のセキュリティ印刷物のデザイン・エレメントとして定着していったのかは、手掛かりとなる資料に乏しく不明な点が多い。そこで、彩紋の起源とその後の進歩の過程を明らかにし、将来のセキュリティ印刷物が目指すべきデザインの方向性を見出す契機にしたい。
著者
木内 正人
出版者
日本デザイン学会
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集
巻号頁・発行日
vol.51, pp.G16, 2004

独立行政法人国立印刷局は、明治4年(1871年)「大蔵省紙幣司」として創設以来、紙幣をはじめ各種有価証券や公文書を専門に製造してきた。今日に伝わる紙幣のデザインは、明治維新以後急速に近代化した歴史を色濃く残し、西洋から輸入した様々な技術をベースに、日本の民族的慣習を織り交ぜ独自のスタイルを築いてきた。また紙幣のデザインには、信頼、安全といったセキュリティー面からの役割と、国の威厳、品格、あるいは利用者の誇りや尊厳を支える役割をも担っている。それには、デザインの中に人々に"重み"を感じさせるデザインエレメントの存在が鍵となっている。本研究は、紙幣にみるデザインエレメントの特徴から鑑み、紙幣のデザインと社会との関係を考察するものである。
著者
木内 正人
出版者
社団法人 日本印刷学会
雑誌
日本印刷学会誌 (ISSN:09143319)
巻号頁・発行日
vol.49, no.3, pp.156-161, 2012 (Released:2012-07-15)
参考文献数
3

In addition to bank notes, National Printing Bureau has produced a wide range of security printed products since its establishment in 1871. We have built the original design style based on a combination of Japanese traditional customs and many western techniques. The current design of bank notes reflects the modernization after the Meiji Restoration. The design of bank notes must be reliable and secure. Further, the dignity and respect of the country must be upheld. In addition, the most important property of security printed products is their ability to gain social trust. In order to gain social trust, security printing employs various anti-counterfeiting measures. Design identities describing the history and technical sophistication are also necessary to further enhance credibility. Design identities are the key to achieving security printed products with higher credibility.
著者
藤川 友佳 木内 正人 松谷 貴臣 竹内 孝江
出版者
一般社団法人 日本真空学会
雑誌
真空 (ISSN:05598516)
巻号頁・発行日
vol.49, no.12, pp.780-781, 2006 (Released:2007-08-09)
参考文献数
7

We deposited transparent and electrical conductive thin films on polymer substrates ZEONOR® (cycloolefin) by oxygen ion beam induced chemical vapor deposition (IBICVD) with tetramethylstannane (TMS). The film depositions were carried out the acceleration voltage of oxygen ion beam in range from 50 to 300 eV. The deposition time was fixed at 180 minutes at all conditions. Under irradiation of 300 eV oxygen ions, the optical transmittance at 550 nm and the resistivity of the prepared film were 80% and 5.4×10-2 Ω•cm, respectively. When oxygen ion energy increased from 50 to 300 eV, root mean square of roughness and contamination of carbon were decreased.