著者
木室 義彦 古里 健一 家永 貴史
雑誌
情報教育シンポジウム論文集
巻号頁・発行日
vol.2021, pp.224-229, 2021-08-21

我々は,晴眼盲弱を区別しないプログラミング教材を開発している.これまで, Arduino をベースに 10 個の数字キ ーのみでプログラミングできる移動ロボットやドローンの教材を開発,盲学校において実験授業を実施し,晴眼児童と同様に学習可能であることを確認してきた.この活動の中で, micro:bit に興味を持つ児童や教員があることが分かった.また, micro:bit は小学生向けではあるが,プログラミング環境が PC であり,教育現場への導入は簡単とはいえないことも報告されている.この論文では, micro:bit を用いた市販ロボット玩具をベースに, PC を使わない晴眼盲弱の区別なく利用可能な micro:bit プログラミングについて検討したので報告する.
著者
田中 完爾 木室 義彦 山野 健太郎 平山 満 近藤 英二 松本 三千人
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-パターン処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.88, no.9, pp.1759-1770, 2005-09-01
被引用文献数
20

ロボットが作業環境内における自己位置を推定するために, 安価かつロバストなランドマークが望まれる. 本論文では, このような要求を満たすものとして, RFIDタグを利用する自己位置推定法を提案する. 従来の位置推定用RFIDシステムでは, 空間配置が既知のタグを用いたり, 各タグに位置情報を記録したものが多い. これに対し, 本手法では, オフィスや家庭などでユーザが多目的に使用するタグを想定し, タグの配置が不規則かつ未知の場合を対象とする. タグの発信時刻や発信強度のばらつき, 障害物による電波遮へい, 不測のタグの配置変更などの不確かさのもとで, タグの信号と自己位置との関係をサポートベクタマシンを用いてロバストに学習する方法を示す. また, 提案した自己位置推定法を利用して, ユーザがタグに関する専門的な知識を必要とせずに, 最適なタグ配置作業を行うための方法を提案する.
著者
木室 義彦 荒屋 亮 有田 大作 家永 貴史 村上 剛司 楊 智梅
出版者
The Robotics Society of Japan
雑誌
日本ロボット学会誌 (ISSN:02891824)
巻号頁・発行日
vol.27, no.8, pp.868-876, 2009-10-15
被引用文献数
2 2

This paper proposes the concept of R-GIS, which is a geographic information system (GIS) for providing robots with environmental information. A GIS is capturing, storing, managing and presenting geographic information, and is used for various applications such as urban planning, agriculture, emergency response. In order to use a GIS for with robots, R-GIS is designed from two viewpoints. The first one is how to manage and present environmental information for robot planning. The second one is how to capture and store environmental information sensed by robots and sensors in the environment. In addition, we briefly show the system configuration of R-GIS, trends around GIS in Japan and an experimental field for R-GIS.