著者
米元 聡 有田 大作 谷口 倫一郎
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 : 映像情報メディア (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.54, no.3, pp.409-416, 2000-03-20
被引用文献数
18 1

A realtime marker-less motion-capture system is described that can easily and seamlessly map objects in the real world into a virtual environment. In general, virtual environment applications, such as man-machine seamless interaction, require the system to estimate the motion parameters for natural objects such as human bodies in realtime. To achieve this, the developed motion-capture system achieves multiple-camera fusion and reconstructs the parameters for complete humanbody motion using real-time inverse kinematics. Implementation of this system demonstrated its ability to work in realtime and online on a pc-cluster.
著者
谷口 倫一郎 米元 聡 有田 大作 菅沼 明
出版者
九州大学
雑誌
特定領域研究
巻号頁・発行日
2003

本研究では,直接的な3次元動作入力を基にした仮想環境との自然で効率的なインタラクションを実現する手法について研究を進めている.まず,そのための要素技術として,画像認識による非接触な3次元身体動作の計測手法を開発し利用する.非接触での身体動作の計測は,効率やそのスマートさから仮想空間と実空間とのシームレス化に重要であるという視点に立っている.本年度の主な研究成果は以下の通りである.1.ビジョンによる人間の身体動作解析の詳細化全身動作の解析をより精度良くするために,身体モデルの自由度を高めた.それに伴い,動作解析のアルゴリズム改良を行った.また,全身動作解析に必要な低解像度での顔の向き推定についても研究を進めた.2.手指形状の推定手指の形状はインタラクションに重要な情報であるという観点からビジョン技術を用いて手指形状を実時間で推定する手法について研究を進めた.今年度は,指先位置が推定出来た場合,それから手指形状を逆運動学を用いて推定する手法を開発した.3.インタフェースツールキット3DMI-Toolkitの開発直接操作インタフェースを用いたアプリケーションシステム開発の効率化を目指した,システム開発支援ソフトウェアの開発を進めた.
著者
谷口 倫一郎 谷口 秀夫 日下部 茂 有田 大作 鶴田 直之 堤 富士雄
出版者
九州大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2002

ユーザが「任意の視点」でリアルタイムに情報を獲得できるようにするためには,対象世界に関する詳細な観測が不可欠であり,実世界に分散された多種多数のセンサーによって実世界をできるだけ精密に観測し,獲得された情報をユーザの視点に基づいてリアルタイムに加工,提供することが必要不可欠である.本研究は,多数の計算機が高速なネットワークで接続された環境での,実時間多メディア処理システムの構成法について研究を行い,以下のような成果を得た.1.多数カメラからの情報統合方式多くのカメラから獲得した情報を並列分散計算機システム(PCクラスタ)で実時間統合するための方式を明らかにした.また,処理時間が時々刻々変化するために起こる,システムでの遅延をほぼ一定に保ち,出力品質の低下を押さえるための,可変解像度3次元形状処理方式を開発した.2.実時間実行制御方式データ解析の信頼度と必要な資源の間にはトレードオフが存在し,実際のアプリケーションでは,用途や状況に応じてそのトレードオフを動的に解決する必要がある.本研究では,要求されるデータ解析の信頼性に基づき,予測や複数の異なる精度のアルゴリズムを動的に使い分けることにより,このトレードオフを動的に制御する方式を開発した.3.応用システムの開発による評価分散・並列計算機上の多視点カメラによる実時間3次元身体姿勢計測システム,自由視点映像生成システムを開発し,上記の情報統合方式,実行制御方式の有効性を示した.
著者
木室 義彦 荒屋 亮 有田 大作 家永 貴史 村上 剛司 楊 智梅
出版者
The Robotics Society of Japan
雑誌
日本ロボット学会誌 (ISSN:02891824)
巻号頁・発行日
vol.27, no.8, pp.868-876, 2009-10-15
被引用文献数
2 2

This paper proposes the concept of R-GIS, which is a geographic information system (GIS) for providing robots with environmental information. A GIS is capturing, storing, managing and presenting geographic information, and is used for various applications such as urban planning, agriculture, emergency response. In order to use a GIS for with robots, R-GIS is designed from two viewpoints. The first one is how to manage and present environmental information for robot planning. The second one is how to capture and store environmental information sensed by robots and sensors in the environment. In addition, we briefly show the system configuration of R-GIS, trends around GIS in Japan and an experimental field for R-GIS.
著者
野見山 英登 有田 大作 谷口 倫一郎
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MVE, マルチメディア・仮想環境基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.611, pp.29-34, 2007-03-16

著者らは,仮想環境中のキャラクタが行う衝突回避動作の実時間生成について研究を行っている.既存の衝突回避動作の生成手法では,膨大な事前情報を用いることで高速な動作生成を行う.そのため,生成動作の多様化により動作生成時間が増加してしまうという欠点を持つ.そこで本稿では,モーションキャプチャデータの主成分を用いたコンフィギュレーション空間の低次元化を提案する.低次元化により,モーションデータから得られる人間の自然な姿勢のみを表現するコンフィギュレーション空間を構成し,事前に取得すべき情報の削減を行うことができる.この提案手法によって高速で頑健な衝突回避動作生成が行なえることを,従来の確率的ロードマップ法による動作生成との比較実験を行うことにより示す.