- 著者
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木村 まり子
松田 徹
深瀬 和利
奥本 和夫
間部 克裕
鈴木 克典
青山 一郎
堺 順一
斉藤 博
佐藤 信一郎
- 出版者
- The Japanese Society of Gastroenterology
- 雑誌
- 日本消化器病學會雜誌 = The Japanese journal of gastro-enterology (ISSN:04466586)
- 巻号頁・発行日
- vol.99, no.2, pp.145-151, 2002-02-01
- 被引用文献数
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20
上腸間膜動脈解離6症例につき検討した.高血圧を4例に認め,危険因子として考慮された.症状の特徴として,背部に放散する高度の腹痛,背部痛,食後の症状増悪,腸雑音の減弱が挙げられた.診断にはCTや腹部超音波検査が有用であった.抗血栓凝固薬で保存的に管理し,4例が改善した.改善しない2例については厳重に経過を観察し,増悪するようなら侵襲的治療を考慮する必要がある.本疾患として加療されていることもあり,腹痛の鑑別診断上忘れてはならない疾患であると考えられた.