著者
布施 則一 長沼 淳 朱牟田 善治 谷 純一 堀 康彦
出版者
公益社団法人 腐食防食学会
雑誌
Zairyo-to-Kankyo (ISSN:09170480)
巻号頁・発行日
vol.70, no.2, pp.47-54, 2021-02-10 (Released:2021-08-03)
参考文献数
31
被引用文献数
1

ガルバニック対による腐食センサデータから精度良く腐食速度を算出するアルゴリズムを構築した.この特徴として,センサデータの解析に湿度記録を併用し,異常出力を自動抽出する.曝露試験場や送電鉄塔現場で観測されたデータから解析の定量性を評価すると,腐食速度が実測値と良く整合した.本解析の過程では日々の海塩付着量も算出される.そこで,観測データから台風,降雨および鋼管内環境と腐食の関連性を検討した.
著者
朱牟田 善治 大友 敬三 山崎 文雄 石田 勝彦
出版者
地域安全学会
雑誌
地域安全学会論文報告集
巻号頁・発行日
no.4, pp.161-170, 1994-08

1994年1月17日、ロスアンジェルス北方のサンフェルナンドバレー一帯をマグニチュード6.8のノースリッジ(Northridge)地震が襲い、一般建築物やライフライン等に大きな被害が生じた。本文では、その中でも被害の大きかった電力施設に焦点をあて、その被害と復旧について調査、考察した内容について報告する。特に、今回の電力施設の被害を1971年サンフェルナンド地震による設備被害と比較して、耐震設計基準の改訂による効果を確認するとともに、日本の耐震設計基準で設計された電力施設が、今回の地震でもっとも被害を受けたシルマー交直変換所と同程度の地震力を受けた場合、米国の基準で設計された電力施設に比べ、被害が少ないであろうことを示した。