著者
杉田 泰之
出版者
日本ハンセン病学会
雑誌
日本ハンセン病学会雑誌 (ISSN:13423681)
巻号頁・発行日
vol.70, no.1, pp.3-13, 2001 (Released:2007-11-30)
参考文献数
41
被引用文献数
3 3

Polymerase chain reaction(PCR)によるMycobacterium lepraeの遺伝子の検出は、従来の抗酸菌染色では検出できない少量の菌を高感度に検出することを可能にした。ハンセン病の診断にはM.lepraeの検出が決定的な診断根拠となるため、PCRの利用によって簡便かつ正確に診断することが可能になると期待される。横浜市立大学医学部皮膚科学教室では、M.lepraeを検出するためのPCRを独自に設定し、多くの医療施設から検査依頼を受けている。ハンセン病におけるPCRについて解説するとともに、理論的な特徴、利用する際の具体的な注意点等を述べ、1994年から2000年までの7年間に当教室で行った59例の検査の結果を示した。
著者
石井 則久 杉田 泰之 森口 暢子 中嶋 弘
出版者
Japanese Dermatological Association
雑誌
日本皮膚科学会雑誌 (ISSN:0021499X)
巻号頁・発行日
vol.103, no.14, 1993

横浜市立大学医学部附属病院皮膚科外来におけるらい患者の統計を行った.1960年代は17人,1970年代は6人,1980年代は5人,1990年から1993年3月までは9人であった.1971年以降減少傾向がみられた.1990年からの9人はすべて外国人労働者であった.現在当科で治療・経過観察しているのは日本人2人,外国人7人の計9人である.外来診療においては,医療費,重症時の対応,遠隔地からの受診,勤務先との関係など考慮すべきことが多い.
著者
杉田 泰之
出版者
日本ハンセン病学会
雑誌
日本らい学会雑誌 (ISSN:03863980)
巻号頁・発行日
vol.64, no.2, pp.100-104, 1995-07-20 (Released:2008-02-26)
参考文献数
17