著者
七山 太 村上 文敏
出版者
独立行政法人産業技術総合研究所
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2008

1998年以来行われてきた北海道東部太平洋沿岸の巨大津波痕跡研究において,未だ不明確であった根室地域において,2008年6月,根室市西尾建設(株)の協力を得て,根室市南部沼中央の沿岸低地でメガトレンチを掘削し,過去5500年間に堆積した泥炭層中に16層の巨大津波堆積物の層序が確認された.翌2009年11月,第一産業(株)の協力を得て,南部沼西部,桂木採石場において,幅100mにも達するメガトレンチ断面における巨大津波堆積物の側方層相変化を観察することが出来た.2010年11月,我々はこれら2つのメガトレンチの側壁上面に地中レーダー探査測線を設定し,巨大津波堆積物の側方層相変化をイメージングすることを試み,その実用性を検討した.今回のGPR探査には Sensors & Software社のpulseEKKO100(200MHzアンテナ)とNoggin 250MHzを併用して行った.この際,観測点間隔はpulseEKKO100が0.25m,Noggin 250MHzが0.05mとした.探査深度は湿原環境の場合約6~8m以浅と限定されたが,記録の解像度は15-20cmと高く層相のイメージは可能となった.
著者
村上 文子 西沢 秀幸 石原 政雄
出版者
公益社団法人日本分析化学会
雑誌
分析化学 (ISSN:05251931)
巻号頁・発行日
vol.31, no.11, pp.624-627, 1982-11-05
被引用文献数
1

ポリアミンソ類(プトレシン,カダベリン,スペルミジン及びスペルミン)をダンシル化した後ポリアミド薄層を用いた薄層クロマトグラフィーにより分離し,薄層上のスポットをスキャニング蛍光光度計を用いて直接測定し定量した.ダンシルポリアミン類はポリアミド薄層上で少なくとも24時間は安定であり,測定下限はビスダンシルプトレシン,ピスダソシルカダベリン,及びトリダンシルスペルミジンでは10pmol,テトラダンシルスペルミンでは5pmolであった.1枚の薄層板上での蛍光強度の変動係数は5%以内であった.動物組織の定量ではほぼ文献どおりの値が得られた.
著者
後藤 隆 村上 文司 村上 文司 松尾 浩一郎
出版者
日本社会事業大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007

本研究では、ソーシャルワーカー、ケアワーカー、看護師、保健師など、対人援助(ヒューマンサービス)専門職専門知の特性が、関連専門知識、法規、状況判断、クライアントとのコミュニケーション、利用可能な社会資源等々、多様な情報のからんだ、複雑な対象/問題/対策像構成プロセスにあることを、そうしたプロセスを記録した非定型テキスト・データの一種である「物語状」質的データの計量テキスト分析を通じて明らかにする.具体的には、(1)学齢前障害児通園施設の援助記録の分析, (2)高等看護学校看護学生の看護実習記録の分析をおこなった.(1)では、関連テストによる状態像把握と処遇計画書の関連を、(2)では、看護行為擁護分類と看護学生の看護実習記録および看護研究との関連を、扱った.