著者
黒川 茂莉 石塚 宏紀 渡邊 孝文 村松 茂樹 小野 智弘 金杉 洋 関本 義秀 柴崎 亮介
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告モバイルコンピューティングとユビキタス通信(MBL) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2014, no.18, pp.1-6, 2014-05-08

携帯電話通信時の位置情報履歴は,全国を網羅的に人々の移動が把握可能であるため,都市交通施策などへの応用が期待されている.都市交通施策のあり方を検討するために国士交通省を始め各自治体で実施されているパーソントリップ調査では,人々の滞在地,滞在時間だけでなく滞在目的も重要な調査項目となるが,滞在目的推定の研究はいまだ不十分である.そこで本稿では,携帯電話通信時の位置情報履歴から,個人の滞在地及び滞在時間を検出し,自宅,職場,お出かけ先などの各滞在地に対する滞在目的を推定する手法を評価する.評価では,利用同意を得た 1250 名の 4 週間の位置情報履歴と行動に関する Web アンケート結果を用いた.Location information associated with communication records of mobile phones has paid attention as a probe for person trips. In this paper, we evaluate a methodology to estimate semantics of significant places extracted from locations associated with communication records. The accuracy of the methodology is demonstrated by experiments using actual communication records of 1250 subjects.
著者
石塚 宏紀 上坂 大輔 黒川 茂莉 渡邉 孝文 村松 茂樹 小野 智弘
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告モバイルコンピューティングとユビキタス通信(MBL) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2014, no.21, pp.1-6, 2014-05-08

低消費電力で動作する Bluetooth の規格である BLE(Bluetooth Low Energy) の登場により安価でのセンサ環境構築の可能性が広がってきた.また,各種既製スマートフォンにおいて BLE 規格の通信プロトコルが実装されつつあり,電池消費を実用可能な範囲にて既製のスマートフォンと通信可能な点も大いに注目されている.屋内位置測位の分野においても屋内環境に設置された複数 BLE デバイスから発せられるシグナルをスマートフオンが受信することによって屋内における端末の位置を同定可能であることから期待を集めている.しなしながら,BLE デバイスによる測位技術は,実機の登場から間もないこともあり実環境における特性を十分に検証する実験や性能評価に関する情報がなく,人体の電波吸収による減衰,障害物による電波の反射,近接に設置された BLE デバイス同士の電波干渉の影響について未だ未開拓の部分が多々あり,実用化に向けた検証が急がれている.そこで我々は,BLE シグナルによる屋内測位における基礎実験を自社施設内で実施した.さらに OBFT(Open Beacon Field Trial) によって開催された BLE デバイスの実証実験に参加し,展示会場に密に設置された BLE デバイスにおいて約 50 名の被験者に BLE シグナルの受信状況を測定する実験を行った.本稿では,各種実験から明らかとなった BLE シグナルの屋内測位利用における課題について実験結果を踏まえて述べた後に,BLE シグナルによる測位と端末センサを利用した相対位置測位技術である PDR(Pedestrian Dead Reckoning) を組み合わせたのハイブリッド屋内側位手法の基礎検討について述べる.An appearance of BLE (Bluetooth Low Energy) raises expectations of realizing sensor environments with low cost. A release of a few BLE compatible smartphones increases the feasibility. Especially in fields of indoor localization, measuring signals from BLE devices is expected to assist indoor localization. However, characteristics of the signals in real fields have not been evaluated enough. Therefore, we conducted experimental trials in real fields (an in-house trial and Open Beacon Field Trial). We show problems we found in the experiments and discuss a hybrid localization with PDR (Pedestrian Dead Reckoning).
著者
黒川 茂莉 石塚 宏紀 渡邊 孝文 村松 茂樹 小野 智弘 金杉 洋 関本 義秀 柴崎 亮介
雑誌
研究報告モバイルコンピューティングとユビキタス通信(MBL)
巻号頁・発行日
vol.2014-MBL-71, no.18, pp.1-6, 2014-05-08

携帯電話通信時の位置情報履歴は,全国を網羅的に人々の移動が把握可能であるため,都市交通施策などへの応用が期待されている.都市交通施策のあり方を検討するために国士交通省を始め各自治体で実施されているパーソントリップ調査では,人々の滞在地,滞在時間だけでなく滞在目的も重要な調査項目となるが,滞在目的推定の研究はいまだ不十分である.そこで本稿では,携帯電話通信時の位置情報履歴から,個人の滞在地及び滞在時間を検出し,自宅,職場,お出かけ先などの各滞在地に対する滞在目的を推定する手法を評価する.評価では,利用同意を得た 1250 名の 4 週間の位置情報履歴と行動に関する Web アンケート結果を用いた.