著者
村田 勝夫
出版者
鳴門教育大学
雑誌
鳴門教育大学研究紀要 (ISSN:18807194)
巻号頁・発行日
vol.22, pp.297-302, 2007

Aging of three academic journals of Pharmacy Journal, Chemistry Today, and Science Education was investigated by measurement of pH on the surface of paper. Pharmacy Journal revealed pH4 to pH5 on the surface of paper until 1979, but after that the pH went up pH7 to pH8. Chemistry Today showed the pH jump in 1987, while Science Education exhibited no clear pH jump on the surface of paper until 1996. Neutralization of journals was supported by the application of X-ray fluorometric spectroscopy and infra red spectroscopy to the analysis of additives on the paper. The age of the pH jump and the increasing content of additives on the journals coincided in the publishing times of the journal.
著者
村田 勝夫 西條 典子 Katsuo MURATA Moses MLOMBO Noriko SAIJO
出版者
鳴門教育大学地域連携センター
雑誌
鳴門教育大学学校教育研究紀要 (ISSN:18806864)
巻号頁・発行日
no.20, pp.91-94, 2006-02-26

この研究は鉱山とその付近の川の試料を用いた教材の開発について報告したものです。これは堆積物や表面水中のマンガンを間接的に求める研究であり,教育実践に適するように実験操作は高校生用に簡易化した。ここではマンガンを堆積物から抽出し,紫色の過マンガン酸塩(MnO_4^-)に酸化し,標準濃度の溶液と比色することにより試料中のマンガンの濃度を求めた。堆積物中のマンガン量は,過マンガン酸塩の濃度を対比させることにより求めた。授業実践を想定した生徒の活動を計画し,これを地元の鳴門高校の2年生40名に対して試みた。国立情報学研究所『研究紀要公開支援事業』により電子化。
著者
齋藤 昇 秋田 美代 跡部 紘三 村田 勝夫 佐藤 勝幸 今倉 康宏
出版者
鳴門教育大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2006

本研究は,教員養成大学大学院の開発途上国への設置に向けての学術調査研究を行うことを目的としている。学術調査の結果,次のことがらが明らかになった。1 ラオスの教育大臣,教育省教員養成局長から,ラオスへの大学院修士課程設置について,国として歓迎するとの意向を受けた。また,ラオス教育副大臣から,具体的な設置場所について提案があった。さらに,設置について鳴門教育大学への協力要請があった。2 ラオスの小・中・高等学校の学校制度は,5-3-3年制である。ラオスの教員養成学校卒業生の就学総年数は,14年間である。ラオス教育省は,中学校を4年制に改革する計画を立てている。3 ラオスの教員養成学校(8校)理数科教員の学力及び授業実践力は,かなり乏しい。ラオスの理数科教育の質を高めるためには,教員養成学校教員の質の向上が必要である。4 ラオスの教員養成学校の施設・設備,特に実験装置,実験器具・薬品類は,皆無に近い。大学院修士課程を設置する際には,それらの設備の充実が必要である。必要な設備の例を列挙した。5 ラオスの教員養成学校教員の学位取得状況は,修士が16%で,博士が0%である。また,教員養成学校教員の100%が修士課程の設置を希望している。6 ラオスの教員養成学校及びラオス国立大学教育学部のカリキュラムを調査し,それをもとにラオスに適する大学院修士課程理数科コースのカリキュラム案及び履修方法案を作成した。7 大学院修士課程のラオスへの設置に際して,タイのコンケン大学から連携協力の申し出があった。それに基づき,連携した場合のカリキュラム素案を作成した。
著者
高山 透 村田 勝夫 池田 重良
出版者
公益社団法人日本分析化学会
雑誌
分析化学 (ISSN:05251931)
巻号頁・発行日
vol.34, no.12, pp.781-785, 1985-12-05
被引用文献数
2 2

減圧下誘電放電による窒素アフターグロー生成法を用いた発光分析装置を試作した.タンタル板製の加熱型アトマイザー上で減圧乾燥した溶液試料を加熱によって5Torrの気相に放出し,誘電放電路を流れてきた窒素と混合する.このとき,試料は三重項準安定励起窒素分子N_2(A^3Σ^+_u)からエネルギーを受け取り発光する.この装置を用いて,亜鉛,カドミウム,水銀の各溶液についてそれぞれの元素の中性原子線の発光を観測したが,その検出限界はそれぞれ5ng (472.2 nm), 0.1ng (326.1 nm), 0.03ng (253.7nm)であった.陰イオンの影響を調べるために,塩化物,硝酸塩,硫酸塩の各溶液について検量線を比較し,又,酸の濃度変化による金属の発光強度変化についても検討した.