著者
東 修作
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.56, no.3, pp.140-147, 2013-06-01 (Released:2013-06-01)
被引用文献数
1 2

本稿では,OpenStreetMap Foundation Japanの事務局として,そのライセンスの切り替えに立ち会った筆者の経験をもとに,政府データを公開しようとするオープンガバメントの動きとも絡めて,オープンデータに設定すべきライセンスについて考察する。
著者
満塩 勝 東 修作 肥後 盛秀
出版者
公益社団法人 日本分析化学会
雑誌
分析化学 = Japan analyst (ISSN:05251931)
巻号頁・発行日
vol.52, no.6, pp.433-438, 2003-06-05
参考文献数
17
被引用文献数
5 14

露出させた光ファイバーのコア上に金を45 nm蒸着し,表面プラズモン共鳴現象(SPR)を利用するセンサーを用いて,角度変化や波長掃引の必要がない屈折率測定装置を構築した.そして,様々なアルコールの定量分析により装置の性能評価を行った.フェネチルアルコールを用いて応答時間と検出限界に関する検討を行ったところ,0.4分以内に0.5体積% 以下,屈折率0.0012の変化を検出できた.濃度と透過光強度の関係から,0~5% の濃度範囲において傾きが負で相関係数0.998の検量線が得られた.60% のエタノール水溶液を5回測定した際の相対標準偏差は2% であった.12種類のアルコールの濃度に対する透過光強度の関係は,各々のアルコールで異なった曲線となったが,屈折率に対する透過光強度の関係は,すべてのアルコールに対して屈折率約1.37に最小値を持つ曲線になった.この最小値を示す屈折率は,金薄膜の膜厚に依存し,目的とする試料の屈折率に応じてその膜厚を変えることにより,最適な応答特性を持つセンサーを作製できることが分かった.<br>
著者
東 修作
出版者
デジタルアーカイブ学会
雑誌
デジタルアーカイブ学会誌 (ISSN:24329762)
巻号頁・発行日
vol.4, no.s1, pp.s37-s40, 2020 (Released:2020-10-09)
参考文献数
7

博物館や美術館等のいわゆるGLAM機関が所蔵する作品のデジタルコピーを公開するオープンアクセスの動きが国内外で広がりつつある一方で、国内におけるその利用は進展しているとは言い難い状況である。その理由のひとつにはスムーズに利用するための法的、技術的な手順等が分かりづらいことが挙げられる。本稿では、コミュニティによるオープンなメディアファイルの集積データベースであるウィキメディア・コモンズにおける、GLAM機関のオープンアクセス画像に関する法的な取り扱い基準の例と、活用推進のための構造化データベース構築の取り組みについて紹介する。