著者
西濱 瑛太 大柴 小枝子 松岡 義大 氏家 健
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. OCS, 光通信システム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.152, pp.23-28, 2010-07-22
参考文献数
7
被引用文献数
1

可視光無線は、信号機や照明などのLED光源を通信に利用する次世代通信インフラとして期待されている。しかし太陽光などの背景光雑音やマルチアクセス干渉雑音などによる通信品質劣化が大きな問題となっている。本報告では、可視光無線通信における2値符号拡散(Binary Spectrum Spread; BSS)変調方式とOOK変調方式、マンチェスター符号変調方式の雑音耐性を比較検討した。まず、シミュレーションにより他チャンネル雑音耐性、白色雑音耐性を解析した。さらに、実際のLED信号機を用いた屋外可視光無線通信システムにおいて実験を行った。その結果、2値符号拡散変調方式は他チャンネル雑音、背景光雑音の両方への耐性が高く、可視光無線通信の通信方式として有効であることを明らかにしたので報告する。
著者
西井 達也 西濱 瑛太 大柴 小枝子 松岡 義大 氏家 健
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. OCS, 光通信システム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.111, no.122, pp.57-61, 2011-07-04

可視光無線通信は、信号機や照明などのLED光源を用いて通信を行うもので、次世代通信インフラとして期待されている。しかし、太陽光などの背景光雑音やマルチアクセス干渉雑音(Multi Access Interference:MAI)による信号の劣化が問題となる。本報告では、二値符号拡散(Binary Spectrum Spread:BSS)変調方式を用いた可視光無線通信において、シミュレーションにより、マルチアクセス通信時における雑音耐性の検討を行った。さらに、実際の信号機を用いた実験を行うことで、BI-BSS方式を用いたMAI耐性の測定を行った。その結果、信号機から100mの距離を想定した場合において、10倍の強度の他チャンネル信号の影響を受けた場合でも、BER<10^<-3>が得られたので報告する。
著者
間邊 哲也 長谷川 孝明 松岡 義大 古川 誠治 福田 朗
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 A (ISSN:09135707)
巻号頁・発行日
vol.J95-A, no.3, pp.268-282, 2012-03-01

本論文では,ポジショニングサブシステムのマイグレーションを考慮したプラットホーム指向の歩行者WYSIWYASナビゲーションシステムを提案している.提案システムでは,建物内や建物付近の屋外でシームレスに動作し,かつ,WYSIWYASナビゲーションの実現に必要な位置情報と方向情報を他の位置特定手法と協調することなく取得可能なポジショニングサブシステムとして,タイルカーペットを用いたM-CubITSと可視光通信を採用している.大型商業複合施設内で目的地の名称のみが分かっている状況での移動を想定した評価実験では,提案システムにおけるポジショニングサブシステムの位置特定成功率,処理時間,移動所要時間,ユーザビリティについて評価を行っている.その結果,提案システムを用いることで,固定の案内板や手持ちの地図などを用いるよりも短時間で確実に目的地に到達できることから,提案システムの歩行者ナビゲーションシステムとしての有効性を確認している.