著者
松本 鉄也 中江 一郎
出版者
大阪教育大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2012-04-01

不健全な生活習慣が続くと、内皮機能は障害される。動脈硬化の発症は若年齢化している。そこで、若年健常人の内皮機能を経年的に評価し、内皮機能に影響する生活習慣を解析した。対象は大学生48名(男性22名、女性26名)。RH-PAT (Reactive hyperemia-peripheral arterial tonometory)法による内皮機能評価を1年毎に3回施行した。性、年齢、体格指数、喫煙や飲酒の習慣、睡眠時間、欠食、深夜アルバイト等と内皮機能の関連を解析した。RH-PAT indexの経年的変化は認めなかった。不健全な生活習慣は将来の内皮機能に影響する可能性が示唆された。
著者
藤田 正俊 松本 鉄也 宮本 昌一
出版者
京都大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2008

運動と同様の効果が得られる加速ベッドによる"受動運動"の慢性安定狭心症患者の運動耐容能,冠血流予備能,血管内皮機能に及ぼす影響を検討した。狭心症患者では,運動耐容能,安静時およびアデノシン負荷での心筋灌流の改善,左室リモデリングの抑制が認められた。冠血流予備能の改善が健常成人のみならず冠動脈疾患患者でも認められた。2 型糖尿病患者では,低下した血管内皮機能が改善し,血管内皮前駆細胞が増加することが判明した。加速ベッド治療は,心血管疾患に対する新しい治療法としての可能性が見出された。
著者
下村 奈々子 黒田 圭子 松本 鉄也
出版者
大阪教育大学
雑誌
大阪教育大学紀要. 第3部門, 自然科学・応用科学 (ISSN:13457209)
巻号頁・発行日
vol.62, no.2, pp.57-64, 2014-02

大阪教育大学の学生32名を対象とし,心拍変動に対する精油の効果について検討を行った。精油はイランイラン,ローズマリー,ペパーミントを使用した。心拍変動は精油吸入前の前後で比較した。心拍変動の高周波(High Frequency: HF)成分,低周波(Low Frequency : LF)成分を測定し,副交感神経の指標にはHF成分,交感神経活性の指標にはLF/HFを用いた。精油の嗜好調査も行い,心拍変動に対する精油の効果におよぼす嗜好の影響も検討した。 選択した精油を好きな場合には副交感神経機能が活性化し,そうで無い場合には交感神経機能が活性化する傾向を認めた。特に,ローズマリーを好きな群ではLF/HFは有意に減少した。 ローズマリーは交感神経機能を活性化する報告が多いが,その匂いが好みの場合には精油が持つ本来の効果を越えて副交感神経機能を活性化することを示唆している。すなわち,精油自体の特徴,効能も重要であるが,さらなる副交感神経機能の活性化を得るためには各々の精油の嗜好を考慮する必要がある。