著者
千田 昇 松村 一良 寒川 旭 松田 時彦
出版者
日本第四紀学会
雑誌
第四紀研究 (ISSN:04182642)
巻号頁・発行日
vol.33, no.4, pp.261-267, 1994-10-31 (Released:2009-08-21)
参考文献数
12
被引用文献数
6 3

福岡県久留米市で行われたこれまでの考古学的発掘により, 地割れ群や液状化の跡が数多く発見され,『日本書紀』に記述された678(天武7)年の筑紫地震による可能性が示された. 山川前田遺跡の発掘に伴うトレンチ掘削により断層露頭が現われ, そこでの多数の地割れ跡を検討した結果, 地割れは新期よりイベント1~イベント4の4回の時期 (イベント) に分けられた. それらの時期について, イベント4はAT堆積前, イベント3はAT堆積後, イベント2は(4)層の土石流堆積物の堆積前, イベント1は(2)層の遺物包含層, 特に6世紀の土師器包含層以後, 13~14世紀の遺物包含層以前の時期であり, イベント1を7世紀後半の678(天武7)年筑紫地震によると考えることに矛盾はない. また, この地点での地割れは地震活動に伴うもので, 水縄断層系・追分断層の活動による可能性が大きいと考えられる. したがって, AT堆積 (約2.5万年前) 以後に水縄断層系の活動による3回の地震があり, それにより地割れが発生したことになる.
著者
千田 昇 白木 守 松村 一良 松田 時彦 下山 正一
出版者
一般社団法人 日本活断層学会
雑誌
活断層研究 (ISSN:09181024)
巻号頁・発行日
vol.2005, no.25, pp.129-133, 2005-06-30 (Released:2012-11-13)
参考文献数
4

Trench investigation at Shindo relics excavated to clarify geological activity records of Senbonsugi fault which is one of the faults constituting westernmost part of Minoh fault system. Senbonsugi fault had actived at AD679, and wide cracks generated in the ground. These cracks had described in“Nihonshoki (Chronicles of Japan)”as width was about 7 meters.
著者
松村一良
雑誌
九州史学
巻号頁・発行日
vol.98, pp.1-23, 1990
被引用文献数
2