- 著者
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松枝 宏明
- 出版者
- 一般社団法人 日本物理学会
- 雑誌
- 日本物理学会誌 (ISSN:00290181)
- 巻号頁・発行日
- vol.65, no.6, pp.409-416, 2010
- 参考文献数
- 55
近年,密度行列繰り込み群(Density Matrix Renormalization Group,DMRG)から派生した数値計算法が急速に発展しつつある.この背景には「エンタングルメント」など量子情報理論からもたらされた視点が大きな役割を果たしている.これに伴い,量子系の実時間発展や二次元量子系などが効率的に取り扱われるようになってきており,固体物理学最前線の諸問題に対しブレークスルーをもたらすと注目を集めている.本稿ではこれらの現状について報告したい.