著者
小張 祐介 林田 健太郎
出版者
メジカルビュー社
巻号頁・発行日
pp.1165-1171, 2020-12-09

経カテーテル大動脈弁留置術(transcatheter aortic valve implantation:TAVI)は,これまで複数の無作為化比較試験において,短期から中期において外科的大動脈弁置換術(surgical aortic valve replacement:SAVR)と比較して良好な臨床成績を収めており,外科手術リスクにかかわらず,より低リスク患者,またより若年者への適応が拡大している。2020年3月に発表された,日本循環器学会「2020年改訂版弁膜症治療のガイドライン」でも,gatekeeperとしての外科手術リスクスコアは削除され,75歳以下はSAVR,80歳以上はTAVIを第一に検討することが明記された。一方で,これまで周術期リスクが高く外科的治療を受けられずにいた高齢患者に対するTAVIの適応については,これまでにも多くの議論がなされているが,明確な基準はない。先述のガイドラインでも,超高齢者,寝たきりや認知症患者への安易な介入は慎むべきとされており,弁膜症チームにおける慎重な検討が必要である。わが国は世界中を見渡しても平均寿命が高い水準にあり,今後,より高齢な患者に対するTAVIが広がっていくと考えられる。本稿では,高齢者の適応についてこれまでに明らかになっていること,また今後の展望について詳述する。
著者
松隈 浩之 藤岡 定 中島 愛 金子 晃介 梶原治朗 林田 健太 服部 文忠
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.53, no.3, pp.1041-1049, 2012-03-15

多くのリハビリ患者に強く推奨されている起立-着席訓練に,エンタテインメント性を付加し患者・利用者の積極性,持続性を向上させるべくゲーム制作を行った.訓練内容の選出をはじめ,設置環境,対象とする患者・利用者の身体能力等について,リハビリスタッフと協議し決定している.視覚,聴覚,インタラクション等,ゲームデザインに必要な要素についても同様に協議を重ね,現場での試用によるフィードバックを得ながら制作している.プロトタイプ完成後,48名の被験者により有効性と安全性を検証する評価実験を行った.実験は起立-着席訓練を1人で行う場合,ゲーム利用時,リハビリスタッフ介入の3条件下の比較により行われ,ゲームはリハビリスタッフとほぼ同様の役割を果たす,有効なものであるという結果を得ることができた.
著者
松隈 浩之 藤岡 定 中島 愛 金子 晃介 梶原治朗 林田 健太 服部 文忠
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.53, no.3, pp.1041-1049, 2012-03-15
被引用文献数
2

多くのリハビリ患者に強く推奨されている起立-着席訓練に,エンタテインメント性を付加し患者・利用者の積極性,持続性を向上させるべくゲーム制作を行った.訓練内容の選出をはじめ,設置環境,対象とする患者・利用者の身体能力等について,リハビリスタッフと協議し決定している.視覚,聴覚,インタラクション等,ゲームデザインに必要な要素についても同様に協議を重ね,現場での試用によるフィードバックを得ながら制作している.プロトタイプ完成後,48名の被験者により有効性と安全性を検証する評価実験を行った.実験は起立-着席訓練を1人で行う場合,ゲーム利用時,リハビリスタッフ介入の3条件下の比較により行われ,ゲームはリハビリスタッフとほぼ同様の役割を果たす,有効なものであるという結果を得ることができた.In this study, we developed a game adding entertainment elements to help stand-up rehabilitation exercise which is strongly recommended to patients by reason of raising their motivations and persistences during the exercise. We carefuly discussed with rehabilitation staff and selected a kind of exercise, where to install and the suitable physical ability of the patients for the experiment of the game. And we also adopted the elements necessary for the game design such as audio, visual and interactions into the game getting feedbacks from the rehabilitation staff and the patients. The empirical studies involving 48 subjects were carried out after testing the prototype to confirm it to be useable and safe. It was done by a comparative method under 3 conditions of stand-up exercise; self exercise, exercise with the game and exercise with a rehabilitation staff. The results showed that it was a useful, fun, and safe game that fulfilled nearly every role that a rehabilitation staff would perform in an equivalent manner.