著者
濱島 京子 柿倉 正義
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
日本機械学會論文集. C編 (ISSN:03875024)
巻号頁・発行日
vol.63, no.607, pp.967-974, 1997-03-25
被引用文献数
14

Research on labor saving and automation of housework by robots is proceeding rapidly due to the increasing population of aged persons and improved electronics in houses. The special problems concerning housework robots are the enormous complexity of the working environment and huge number and variety of objects in a house. Therefore the recognition function of the robot is desired to be highly independent of the working environment. Moreover, the robot should be able to treat various kinds of "nonsolid-form objects" in a house. The object of this research is to develop the technology by which a robot can handle nonsolid-form objects, particularly clothes. The final goal of the research is the creation of a housekeeping robot which can put unarranged clothes into order at a specified place. Some of the concrete subtasks of this job are taking out one form of clothes and expanding, classifying, folding and putting it in the specified place. In this paper we propose a planning strategy for the task of the unfolding clothes.
著者
坂根 茂幸 石井 優 柿倉 正義
出版者
一般社団法人 日本ロボット学会
雑誌
日本ロボット学会誌 (ISSN:02891824)
巻号頁・発行日
vol.4, no.4, pp.382-392, 1986
被引用文献数
10 3

知能ロボットの構成には, センサシステムを装備することがまず第一に必要である.ハンドアイシステムの要求の増加に伴い, ハンドアイシステムをいかに効果的に設計, 構成そして活用するかという課題の解決の重要性が認識されつつある.例えば, ハンドアイシステムの作業教示には, マニピュレータと共に視覚センサのオフラインプログラミングが必要となる.マニピュレータのオフラインプログラミングを支援するためのロボットシミュレータが, 最近, 注目を浴びているが, これに対してロボットセンサのシミュレータに関する研究はまだ殆ど行われていない.<BR>筆者らは, 現在, HEAVENシステムと呼ぶハンドアイ行動シミュレータの開発を行っている.HEAVENシステムは, ハンドアイシステムにおける作業環境の視覚認識と監視を支援する.本論文は, カメラがオクルージョンを回避して適切な画像データを得るように支援するHEAVENシステムの一機能について述べたものである.カメラから最適な視点を選択する問題は, 対象物体モデルの周りに生成する測地ドーム上で視点を評価する問題として設定される.オクルージョン回避空間は, 奥行バッファアルゴリズムにより測地ドーム上の領域として求められる.次に, 測地ドーム上の距離変換によりオクルージョン回避の最適な候補視点が得られる.ハンド装着型カメラを用いたシステムによる実験結果は, HEAVENシステムがオクルージョン回避プラニングに有効であることを示している.
著者
西田 佳史 相澤 洋志 堀 俊夫 柿倉 正義
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
ロボティクス・メカトロニクス講演会講演概要集
巻号頁・発行日
vol.2002, 2002
被引用文献数
7

日常環境において人を中心とした情報処理サービスを提供するには, 日常活動を認識することが不可欠である。日常活動を認識するアプローチとして, 従来, 環境側に埋め込まれたセンサの情報を利用して, 人の活動を推定する手法が試みられてきた。本稿では, ホッチキス, パンチといったその空間的な位置や構成要素間の状態が変わる対象物をセンサ化し(センサライゼーション), これらの対象物型センサを用いることで人の日常活動を認識するシステムを提案する。また, 対象物センサ化システムを低コストで具現化できるシステムとして, 超音波センサを対象物に1つ以上取り付け, 日常環境中の多数の対象物をセンサ化するシステムについて述べ, このシステムを用いた日常活動の認識実験について報告する。