著者
金 善南 塩澤 崇博 緒方 智成 野中 敬正 栗原 清二
出版者
THE JAPANESE LIQUID CRYSTAL SOCIETY
雑誌
日本液晶学会討論会講演予稿集
巻号頁・発行日
vol.2007, pp.229-229, 2007

フォトニック結晶というのは誘電体の構造的な周期性によって特定の波長の光だけを反射する。つまり誘電定数を変えることで、光の制御ができる材料である。自然界では、例えば、虹色で輝く魚や蝶の羽などで見られる。一方、ブラッグ式によると反射波長は主に結晶の間隔と屈折率に依存する。フォトニック結晶に光応答性を導入することで、光によって屈折率変化が伴い、光-光制御機能を有するフォトニック結晶の開発が可能となると思われる。 本研究では、光応答分子であるpush-pull型アゾベンゼン分子を含む高分子液晶材料を合成し、silica逆オパール周期構造に充填することで可逆性のある光応答性のオパールフィルムを作製、照射によるブラック反射のスイッチングについて調べることを目的とした。
著者
栗原 清二 畑江 陽子 吉岡 哲平 緒方 智成 野中 敬
出版者
一般社団法人 日本液晶学会
雑誌
日本液晶学会討論会講演予稿集 2006年 日本液晶学会討論会 (ISSN:18803490)
巻号頁・発行日
pp.198, 2006 (Released:2008-03-13)

ネマチック液晶にキラル置換基を有するアゾベンゼン誘導体、レーザー色素をドープして、コレステリック液晶を調製した。Nd-YAGレーザーの第二高調波を光源としてコレステリック液晶を励起したところ、レーザー発振が観察された。 このコレステリック液晶に、キラルアゾベンゼン誘導体がトランス体からシス体に光異性化する光を照射しながら、レーザー発振挙動を測定したところ、トランス体からシス体への光異性化に伴い、レーザー発振光がシフトすることがわかった。シフトする方向は、アゾベンゼン誘導体の構造ににより短波長、長波長側、いぞれにもシフトすることがわかった。