著者
野木森 智江美 山本 寛 野中 敬介 佐塚 まなみ 濱谷 広頌 山田 浩和
出版者
一般社団法人 日本老年医学会
雑誌
日本老年医学会雑誌 (ISSN:03009173)
巻号頁・発行日
vol.54, no.4, pp.555-559, 2017-10-25 (Released:2017-12-07)
参考文献数
14
被引用文献数
4

症例は82歳男性である.X年3月に左下葉肺炎で入院となった.抗菌薬治療中に,右肺上葉の結節影を指摘され当科紹介受診となった.同年4月に気管支鏡検査を施行し,病理組織診断で非角化型扁平上皮癌と診断した.精査の結果,cT1bN3M1b,StageIVとなり抗癌剤投与を検討したが,高齢であることや,経過中緩徐に進行する汎血球減少を来したことから骨髄異形成症候群が疑われ,抗癌剤治療は困難と判断し外来で経過観察とした.しかしながら,同年7月のCTで右肺上葉の結節影の縮小を認め,X+1年8月に施行した全身検索でも結節は縮小していた.FDG-PET上,リンパ節や副腎の集積も著明に低下しており,全身性に癌が自然退縮したと考えられた.
著者
遠藤 宏樹 酒井 英嗣 日暮 琢磨 大久保 秀則 山田 英司 飯田 洋 野中 敬 古出 智子 稲森 正彦 高橋 宏和 中島 淳
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.457-463, 2013-04-25

要旨 カプセル内視鏡によって,NSAIDs起因性小腸粘膜傷害の現状が明らかになってきた.NSAIDsは,小腸にびらん,潰瘍,絨毛欠損や出血など多彩な病変を引き起こし,原因不明の消化管出血の一因となりうる.また,NSAIDs長期服用者においては,小腸に輪状潰瘍・膜様狭窄という特徴的な所見を来すことがあり,カプセル内視鏡検査に注意を要することがある.NSAIDs起因性小腸潰瘍に対しては休薬が確実な治療であるが,治療後の評価もカプセル内視鏡ならば,簡便かつ低侵襲で行うことが可能である.カプセル内視鏡はNSAIDs起因性小腸粘膜傷害の診断や治療評価に有用であると考えられる.
著者
野中 敬介 渡邊 良亮 塚本 航平
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.74, no.1, pp.180-186, 2020 (Released:2019-12-24)
参考文献数
17
被引用文献数
1

来る5G時代の新たな映像体験技術として,ユーザに高い臨場感を提供する自由視点映像合成技術のニーズが高まっている.これまで,数多くの自由視点映像合成技術が提案されてきたが,複数の高精細なカメラ映像から被写体の3次元形状を推定するために膨大な時間を要するといった課題があり,コンテンツのオフライン制作が必須であった.この制約から,放送波や無線を用いた自由視点映像のリアルタイム配信はこれまで実現されてこなかった.本論文では,リアルタイム処理が可能な自由視点映像合成技術,および5G網を用いた配信システムを提案する.提案手法では,従来,点群として表現されていた被写体3次元形状を,平面によって表現することで高速な映像合成を可能としている.また,当該技術を含む配信システムに5G網を用いることで,ユーザ操作に対して遅れのない合成映像の提示を実現した.実際のスポーツシーンにおける5G網を用いた実証実験において,本提案システムの有効性を確認した.
著者
野中 敬 君塚 善文 坂口 隆 今城 健人 千葉 秀幸 岡田 和久 斯波 忠彦 厚川 和裕 高橋 久雄
出版者
一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
雑誌
日本消化器内視鏡学会雑誌 (ISSN:03871207)
巻号頁・発行日
vol.51, no.7, pp.1556-1562, 2009 (Released:2012-07-26)
参考文献数
15
被引用文献数
1

症例は62歳女性.心窩部痛を主訴に来院し,精査加療目的で入院した.上部消化管内視鏡検査で幽門前庭部に浅い地図状の潰瘍を認め,胃体部から胃底部では特異な扁平隆起性病変が多発していた.酵素抗体法にて胃生検組織中にTreponema pallidumを証明し胃梅毒と確定診断した.本例では駆梅療法開始前に胃病変の部分的な自然緩解がみられ,第2期梅毒においては皮疹と同様,胃病変も自然緩解する事が推察された.
著者
江川 博明 カバイ ナラン 野中 敬正 首藤 健富
出版者
日本海水学会
雑誌
日本海水学会誌 (ISSN:03694550)
巻号頁・発行日
vol.45, no.2, pp.87-94, 1991

アクリル中空糸 (内径0.8mm, 外径1.4mm) を基体としてアミドキシム基を有する中空糸状吸着剤を製造し, その海水からのウラン吸着性能について研究した. 得られた吸着剤のウラン吸着速度はアルカリ処理することにより著しく向上した. 吸着速度向上の最も大きな因子は吸着剤のアルカリ溶液中における膨潤による膨潤細孔の形成である. その他に吸着剤の化学的な構造の変化がみられた. 固体試料の (CP-MAS)<SUP>13</SUP>CNMRスペクトルの測定により官能基構造について若干の情報が得られた.
著者
江川 博明 カバイ ナラン 西郷 伸吾 野中 敬正 首藤 健富
出版者
日本海水学会
雑誌
日本海水学会誌 (ISSN:03694550)
巻号頁・発行日
vol.45, no.6, pp.324-332, 1991
被引用文献数
1

アミドキシム基を有する球状吸着剤において, 実際に利用できる機械的強度を有し, 海水からのウラン吸着性能をどこまで高められるかを目的に, 海水ウランが粒内を拡散するに適する湿潤時細孔構造をもつ, 低橋かけ度多孔性樹脂の合成を試みた. 橋かけ剤としてジビニルベンゼン (DVB) 5mol%, 重合開始剤としてアゾビスイソブチロニトリルを180mmol/<I>l</I>モノマー, 希釈剤としてトルエンをモノマーに対し100vol%使用して合成したアクリロニトリルーDVB球状共重合体をヒドロキシルアミンのメタノール溶液と80℃, 2h反応させて得られた樹脂は, アルカリ処理 (1mol/<I>l</I>NaOH, 30℃, 72 h) 後においても良好な強度を示した. 天然海水 (約25℃) を上向流で空間速度 (SV) 650±30h<SUP>-1</SUP>で10日間通液し, 硫酸で溶離したとぎのウラン回収量は130mg/<I>l</I>-R, 640g/kg-Rであった.
著者
金 善南 塩澤 崇博 緒方 智成 野中 敬正 栗原 清二
出版者
THE JAPANESE LIQUID CRYSTAL SOCIETY
雑誌
日本液晶学会討論会講演予稿集
巻号頁・発行日
vol.2007, pp.229-229, 2007

フォトニック結晶というのは誘電体の構造的な周期性によって特定の波長の光だけを反射する。つまり誘電定数を変えることで、光の制御ができる材料である。自然界では、例えば、虹色で輝く魚や蝶の羽などで見られる。一方、ブラッグ式によると反射波長は主に結晶の間隔と屈折率に依存する。フォトニック結晶に光応答性を導入することで、光によって屈折率変化が伴い、光-光制御機能を有するフォトニック結晶の開発が可能となると思われる。 本研究では、光応答分子であるpush-pull型アゾベンゼン分子を含む高分子液晶材料を合成し、silica逆オパール周期構造に充填することで可逆性のある光応答性のオパールフィルムを作製、照射によるブラック反射のスイッチングについて調べることを目的とした。
著者
栗原 清二 畑江 陽子 吉岡 哲平 緒方 智成 野中 敬
出版者
一般社団法人 日本液晶学会
雑誌
日本液晶学会討論会講演予稿集 2006年 日本液晶学会討論会 (ISSN:18803490)
巻号頁・発行日
pp.198, 2006 (Released:2008-03-13)

ネマチック液晶にキラル置換基を有するアゾベンゼン誘導体、レーザー色素をドープして、コレステリック液晶を調製した。Nd-YAGレーザーの第二高調波を光源としてコレステリック液晶を励起したところ、レーザー発振が観察された。 このコレステリック液晶に、キラルアゾベンゼン誘導体がトランス体からシス体に光異性化する光を照射しながら、レーザー発振挙動を測定したところ、トランス体からシス体への光異性化に伴い、レーザー発振光がシフトすることがわかった。シフトする方向は、アゾベンゼン誘導体の構造ににより短波長、長波長側、いぞれにもシフトすることがわかった。