著者
菅沼 克昭 金 槿銖 根本 規生 中川 剛
出版者
大阪大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2009-04-01

すずウィスカは、衛星の機器故障を引き起こし深刻な問題となっているが、未だにメカニズムが未解明であった。本研究では、 過去に取り組み例の無い真空中の温度サイクル環境におけるウィスカ形成を調べ、大気中よりも真空中に於いてウィスカが細く長く成長することを明らかにした。さらに、すず表面の酸化膜の存在が影響することを突き止め、真空中ばかりで無く、大気中における温度サイクル・ウィスカ成長メカニズムを解明した。
著者
根本 規生 内藤 一郎 大浦 昭夫 阿久津 亮夫 松田 純夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. R, 信頼性
巻号頁・発行日
vol.94, no.385, pp.31-36, 1994-12-09

宇宙機において半導体デバイスは必要不可欠な存在である。しかし、宇宙空間は放射線環境という特殊性を持ち、容易に修理等が行えない。従って、半導体デバイスには耐放射線性と高信頼性が求められる。このため、宇宙機で使用するほとんどの部品は放射線対策を施した高信頼性の専用部品として開発してきた。従って、製造工程が増えるためコストが高くなる。近年、人工衛星等の開発においてコストの低減、軽量化、小型化が求められ、民生部品の利用要求が高まってきている。民生部品を人工衛星等で使用する場合に問題になる信頼性と耐放射線性のうち、耐放射線性について評価したので報告する。
著者
根本 規生 鈴木 浩一 中川 剛 山田 敏行 菅沼 克昭
出版者
日本信頼性学会
雑誌
信頼性シンポジウム発表報文集
巻号頁・発行日
vol.2010, no.23, pp.15-18, 2010-11-05

地上用部品の鉛フリー化に伴い、鉛入り部品が枯渇しているため、現在は宇宙機において鉛フリー部品の使用を制限しているが、将来的に使用せざるを得ない状況を想定して準備している。鉛フリー部品に成長するすずウィスカによる短絡故障等のリスクを低減するため、すずウィスカ抑制効果に関する評価を実施している。宇宙環境を想定した熱真空試験におけるウィスカ成長評価を実施し、大気中で熱サイクルにより成長するウィスカと比較するとウィスカの形状が異なることが判明した。熱真空試験で成長したウィスカの方が直線的に成長し、細く長いことが明らかになった。また、宇宙機に適用されているコンフォーマルコーティング材を用いたウィスカ抑制効果の評価では、熱膨張係数差により成長するウィスカは、コンフォーマルコーティングを貫通しないことを確認した。