著者
森 幸雄
出版者
創価大学
雑誌
創価教育研究 (ISSN:13472372)
巻号頁・発行日
vol.4, pp.15-23, 2005-03
著者
森 幸雄
出版者
創価大学社会学会
雑誌
Sociologica (ISSN:03859754)
巻号頁・発行日
vol.27, no.1, pp.25-45, 2003-03

護国神社は,1939(昭和14)年に内務省によって制定された,東京都を除く一府県一社を原則にする指定護国神社の制度にもとづいている。ただし,伝統的に県内に複数の陸軍聯隊区がある県のなかには,県内1カ所にするのが難しかったところもある。岐阜県が岐阜・大垣・高山の3ヶ所,兵庫県が神戸・姫路,広島県が広島・福山,島根県が松江・浜田のそれぞれ2ヶ所が指定護国神社となった。また,北海道は函館・札幌・旭川の3カ所が指定護国神社となった。ひとたび,一府県一社の指定護国神社ができると,以前からあった県内の招魂社や招魂碑・
著者
森 幸雄
出版者
創価大学
雑誌
Sociologica (ISSN:03859754)
巻号頁・発行日
vol.11, no.1, pp.A1-A17, 1986-12

本稿は,国勢調査の集計単位として用いられる国勢統計区を分析地域単位として,八王子市を対象に,都市構造の分析を行なったものである。なお,本稿で利用した統計の多くは国勢調査結果であるため,他の資料を利用した場合には出典を必ず記すが,国勢調査結果を利用したときには特にこれを表記しない場合もある。
著者
森 幸雄
出版者
創価大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
1997

本研究では、2つの異なる地域のシンボル性について考察している。ひとつは居住する住民や周辺の人々の性質が反映するようなシンボル性であり、もう一つは空間そのものに付与されているようなシンボル性である。このうち、前者については実証的な研究をおこないやすいが、後者については実証的な研究が容易ではない。しかし、後者については、住民や地域をとりまく状況が変化していく中でも維持され続けていく地域のシンボル性をとりあげることで研究できると考える。都市景観をめぐり浮上してきた都市イメージや地域シンボル性にまず注目した。都市景観の整備は多くの都市で重要な施策となっているが、その過程で都市イメージや地域シンボル性が重要な問題となってくる。そうしたものが住民・行政などで共有されていて都市景観の整備が進む場合もあり、逆に大きな差異から対立が生じる場合もある。金沢の「こまちなみ」づくりは、共有されるシンボル性を生かしている例であり、京都の新JR京都駅や鴨川の架橋計画などでは差異がある場合をよく示している。さらに、シンボル性を考えるうえで注目したのは護国神社である。明治から現在まで、何度かそうしたものをめぐる社会的価値体系が変化するなかで、所在地や建物の構造を変えながらも、現在まで維持され続けてきたものが少なくない。そうした変遷から、都市内での地域シンボル性の変化が読み取れる。また、都市伝承のなかでの「異人」の存在も注目される。当該都市の住民にしか知られていないが、実在の人物が「異人」として伝承されている場合があり、地域シンボル性を具現するものが具体的な人物となっている点が興味深い。