著者
森 紀和子
出版者
日本眼光学学会
雑誌
視覚の科学 (ISSN:09168273)
巻号頁・発行日
vol.43, no.1, pp.1-7, 2022 (Released:2022-03-30)
参考文献数
38

近年,近視人口が増加しており,それに伴って失明につながりうる様々な眼疾患を起こす強度近視が問題となっている。近視は環境,遺伝の複合因子により発症,進行するとされ,早期からの積極的介入が強度近視への進展の予防として重要である。近視進行予防法としては,これまで光学的,薬学的,環境的な角度から介入が試みられており,複数の研究によりいずれもが一定の効果を示している。本稿では各々の近視予防法についてそのメカニズムや成績など,最新の知見を詳述し解説する。
著者
鳥居 秀成 栗原 俊英 世古 裕子 根岸 一乃 大沼 一彦 稲葉 隆明 川島 素子 姜 効炎 近藤 眞一郎 宮内 真紀 三輪 幸裕 堅田 侑作 森 紀和子 加藤 圭一 坪田 欣也 後藤 浩 小田 真由美 羽鳥 恵 坪田 一男
出版者
慶應義塾大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2014-04-01

我々は屋外環境に豊富にある360-400 nmの光(バイオレット光、以下VL)に着目し、VLを浴びたヒヨコの近視進行が抑制され、VLを浴びたヒヨコの目でEGR1が上昇していることを発見した。また臨床研究において、VLを透過するコンタクトレンズを装用している人の方が、VLを透過しないコンタクトレンズや眼鏡を装用している人よりも眼軸長伸長量が少なかった。さらに現在我々が使用しているLEDや蛍光灯などの照明にはVLはほとんど含まれておらず、眼鏡やガラスなどの材質もVLをほとんど通さないことがわかった。即ち現代社会においてはVLが欠如しており、これが近視の世界的な増大と関係している可能性がある。