著者
加藤 隆 阿磨 大介 森岡 久美子 赤松 茂
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HIP, ヒューマン情報処理
巻号頁・発行日
vol.97, no.599, pp.17-22, 1998-03-13
被引用文献数
3

顔の魅力という感性情報の判断に対して、顔のどのような視覚情報がかかわっているかについて心理実験を行った。実験1では、顔全体の魅力に対して有意な相関を持つパーツが存在するかについて検討した。実験2では、ある顔のパーツを魅力度の高い(あるいは低い)パーツと交換したときの魅力度の変化を調べた。全体として、目と眉の領域が重要なパーツであること、輪郭は内部特徴の魅力度が高い場合には全体の魅力度に影響を与えること、などが示唆された。別のパーツを100%交換する場合と元のパーツを50%残す場合の比較では、特に魅力度の高い顔の場合には、パーツの魅力度さえ高ければよいということではなく、全体的布置も重要であることが示唆された。
著者
安武 繁 蔵本 美代子 松浦 幸重 森岡 久美子 平井 ひとみ 武田 由美子 桐山 美紀子
出版者
県立広島大学
雑誌
人間と科学 : 県立広島大学保健福祉学部誌 (ISSN:13463217)
巻号頁・発行日
vol.6, no.1, pp.83-90, 2006-03

近年,10代の性感染症や人工妊娠中絶の増加が思春期保健の緊急課題となっている。そこで,学校保健と地域保健が連携した「生と性の健康教育」推進システムを構築した。まず,学校を対象として「生と性の健康教育」に関する実態調査を行い,関係機関から成る検討委員会を開催した。次に,保健所管内3地域で年齢段階に応じた「生と性の健康教育」のモデル事業を実施した。尾道地域では,保育所で保育士による健康教育と保護者との座談会を行った。三原・世羅地域では,小学校で養護教諭による健康教育や,高等学校で大学生のピアエデュケーションの手法による健康教育を行った。このようなモデル事業の成果をもとに,効果的な健康教育を推進するためのマニュアルを作成し,関係機関に配布した。「生と性の健康教育」を推進するためには,学校保健と地域保健が連携し,ライフサイクルの発達段階に応じた教育内容を工夫することが重要であり,さらに関係機関が協働し,健康教育の企画・実施・評価機能を持つことが必要である。