著者
増田 展大 秋吉 康晴 水野 勝仁 高尾 俊介 松谷 容作 城 一裕 横川 十帆
出版者
九州大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2021-04-01

人文思想の分野では近年、「生命」および「物質」概念の再考が盛んに進められている。このことはポストインターネットとも呼ばれる近年のメディア環境に呼応すると同時に、人間を含めた動植物の生体組織やDNAを取り込んだバイオアートの実践や、物質の可塑的な特性を応用した3Dプリンタなどのデジタルファブリケーション技術の台頭とも無関係ではないと考えられる。このような観点から本研究では、生命と物質に関連する理論調査班と、ハード/ソフト/ウェットウェアに大別される制作実践班に分かれつつ、両者を効果的に接続することでメディアアートに関連する新たな表現形態を具体的に提出することを試みる。