著者
福地 健太郎 富山 彰史 城 一裕
雑誌
研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI)
巻号頁・発行日
vol.2011, no.19, pp.1-6, 2011-07-21
被引用文献数
1

我々は,レーザーカッターを食材の加熱に用いる新しい調理法を開発した.一般的な加熱調理の手法は食材全体を加熱するが,提案手法では食材表面の局所的な瞬間加熱を可能とした.さらに画像処理技術を併用することで,食材の位置や形,組成に応じた自動加熱調理を実現した.これらにより,今までにない新しい味や舌触り,装飾を施した料理の創作を支援することができるようになった.また位置あわせやスケーリング処理を自動化することで操作の手間を減らした.将来的には提案手法を応用した自動調理器具を,先端的な料理を開拓する調理人やいわゆるハイアマチュアが使い,人類がまだ体験したことのない新しい味であったり,パーティ料理や趣味の料理に新しい演出を施したりすることを想定している.本稿では提案手法の詳細について述べるとともに,実例を紹介する.また,今後の自動調理の展開について論考する.We propose a novel cooking technology that using laser cutter as a dry-heating device. Generally a dry-heat cooking heats the whole surface of an ingredient, but laser-cutter enables to heat a sport of the surface in a very short time. Our approach employs an automated laser-cutter and video image processing technique to cook ingredients according to the shape and composition that enables to add new taste and texture, decoration and unique identifier to the ingredients. In the future, automated laser cookers using the proposed technology will help pioneer cooks and high-amateurs to explore a new taste and presentation. We introduce some examples of laser cooking of novel chocolate texture, healthy bacon precooking and 2D fiducial marker printing.
著者
増田 展大 秋吉 康晴 水野 勝仁 高尾 俊介 松谷 容作 城 一裕 横川 十帆
出版者
九州大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2021-04-01

人文思想の分野では近年、「生命」および「物質」概念の再考が盛んに進められている。このことはポストインターネットとも呼ばれる近年のメディア環境に呼応すると同時に、人間を含めた動植物の生体組織やDNAを取り込んだバイオアートの実践や、物質の可塑的な特性を応用した3Dプリンタなどのデジタルファブリケーション技術の台頭とも無関係ではないと考えられる。このような観点から本研究では、生命と物質に関連する理論調査班と、ハード/ソフト/ウェットウェアに大別される制作実践班に分かれつつ、両者を効果的に接続することでメディアアートに関連する新たな表現形態を具体的に提出することを試みる。
著者
福地 健太郎 富山 彰史 城 一裕
雑誌
研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI)
巻号頁・発行日
vol.2011-HCI-144, no.19, pp.1-6, 2011-07-21

我々は,レーザーカッターを食材の加熱に用いる新しい調理法を開発した.一般的な加熱調理の手法は食材全体を加熱するが,提案手法では食材表面の局所的な瞬間加熱を可能とした.さらに画像処理技術を併用することで,食材の位置や形,組成に応じた自動加熱調理を実現した.これらにより,今までにない新しい味や舌触り,装飾を施した料理の創作を支援することができるようになった.また位置あわせやスケーリング処理を自動化することで操作の手間を減らした.将来的には提案手法を応用した自動調理器具を,先端的な料理を開拓する調理人やいわゆるハイアマチュアが使い,人類がまだ体験したことのない新しい味であったり,パーティ料理や趣味の料理に新しい演出を施したりすることを想定している.本稿では提案手法の詳細について述べるとともに,実例を紹介する.また,今後の自動調理の展開について論考する.