著者
張 漢明 野呂 昌満 沢田 篤史 吉田 敦 蜂巣 吉成 横森 励士
雑誌
研究報告組込みシステム(EMB)
巻号頁・発行日
vol.2013-EMB-28, no.11, pp.1-6, 2013-03-06

本研究の目的はソフトウェアアーキテクチャを中心とした実践的な記述法と検証法を確立することである.振舞い仕様と機能仕様及び詳細化関係に着目して,既存のモデル検査とテスティング技術を適切に適用するための検証モデルを提示する.本稿では単純な自動販売機を事例として,アーキテクチャ段階における仕様記述と検証例を示す.本検証モデルは,ソフトウェア開発者がアーキテクチャを記述及び検証するさいの実践的な指針となることを目指す.
著者
横森 励士 近藤 和弘 大畑 文明 井上 克郎
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-I, 情報・システム, I-情報処理 (ISSN:09151915)
巻号頁・発行日
vol.86, no.3, pp.150-158, 2003-03-01

影響波及解析とは,プログラム変更の影響を受ける部分を識別する手法で,回帰テストでのテストケース選択に利用されてきた.我々はプログラム理解,保守といったより広い範囲でも影響波及解析が利用できると考えているが,既存の手法は被影響部分の探索ルールがテストケース選択用に特化されているため,利用目的に応じて探索ルールを定義できる仕組みが必要となっている.また近年のソフトウェア開発環境では,オブジェクト指向言語が多く利用されており,それらに対応した解析手法及びその実装が求められている.本論文では,ユーザの利用目的に応じて様々な影響波及ルールが定義できる影響波及解析手法を提案する,提案手法では,オブジェクト指向言語JAVAを対象に,クラスメンバ間の関係を表す二つのグラフに基づき解析を行う.また,提案手法をJAVA影響波及解析システムとして実装し,その有効性を検証する.