著者
遠藤 正英 橋本 将志 篠原 志保 児玉 春生 猪野 嘉一
出版者
日本義肢装具学会
雑誌
日本義肢装具学会誌 (ISSN:09104720)
巻号頁・発行日
vol.32, no.1, pp.50-52, 2016-01-01 (Released:2017-01-18)
参考文献数
6

脳卒中片麻痺患者において,長下肢装具の使用は重要である.しかし,種々の理由により長下肢装具の処方を躊躇することがある.そこで,短下肢装具へ容易に変更可能な長下肢装具があれば,用途に応じた使用が可能になると考え本装具を作製した.本装具を症例に使用したところ,訓練中は長下肢装具と日常生活は短下肢装具での使い分けが可能となり,日常生活が車椅子で自立した.また,麻痺の状態に応じて長下肢装具,短下肢装具の使い分けも可能だったため,カットダウンがスムーズに行え,短下肢装具での退院が可能となった.
著者
橋本 将志
出版者
岡山大学
雑誌
若手研究
巻号頁・発行日
2020-04-01

近年脚光を浴びるようになったがん免疫療法も予後不良な膵がんにおいてはその効果は限定的である.がんウイルス療法は,既存の治療とは異なるメカニズム抗腫瘍効果を発揮し,がん免疫療法との相性がよいと報告されている.我々が開発した腫瘍融解アデノウイルス製剤のテロメライシンは現在臨床試験の段階にあるが,さらにp53がん抑制遺伝子を搭載した,p53発現腫瘍融解アデノウイルス製剤(OBP-702)を開発し,テロメライシンでは効果が不十分であった難治性がんの治療に挑戦している.本研究では,マウス・ヒトの膵がん細胞株を使用し,OBP-702が既存化学療法と比較し免疫学的治療効果を期待できる薬剤であるかを検討する.
著者
遠藤 正英 橋本 将志 足立 勇人 木下 洋平 田川 淳 甲斐 健児 薛 克良 浅山 滉 服部 文忠
出版者
日本義肢装具学会
雑誌
日本義肢装具学会誌 (ISSN:09104720)
巻号頁・発行日
vol.28, no.2, pp.104-106, 2012-04-01 (Released:2014-01-15)
参考文献数
6

脳卒中片麻痺では,麻痺側の肩関節に亜脱臼がみられることがしばしば観察される.亜脱臼は疼痛の原因となることがある.そのため,臨床上では三角巾が多く使用されている.しかし,三角巾を使用した場合,上肢を一定姿勢で固定するため,関節拘縮を助長することや,歩行中に腕を振ることができず,動作に悪影響を与えると考えられる.今回,脳卒中の肩関節亜脱臼に対して,上肢を一定の姿勢に固定せず,動作を阻害しにくい,一人でも装着可能な新しい肩装具を製作し,症例に使用した.その結果,症例において,AHI, 10m 歩行(sec, step),TUG において,三角巾よりもよい効果を得た.さらに,自己装着も可能だった.