著者
安藤 瑞穂 武田 俊信 熊谷 恵子
出版者
一般社団法人 日本LD学会
雑誌
LD研究 (ISSN:13465716)
巻号頁・発行日
vol.27, no.3, pp.290-300, 2018 (Released:2020-12-04)
参考文献数
41

本研究は成人期のADHD(以下,成人ADHD)にコーチングを適用した10事例の報告である。第1筆者によりコーチングが3から4カ月実施され,身辺管理を中心とした日常生活上の困難さ,気分や感情の一部に改善を示す結果が得られた。これらの結果は我が国の成人ADHDに対するコーチングの適用を支持する予備的な成果を示唆するものを考えられた。本研究では,事例のエピソードを交え,コーチングの実施による効果を考察した。
著者
武田 俊信
出版者
龍谷大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

内外の成人期のADHDに関して研究機関の訪問や学会への参加を通して情報を得た。また精神神経学会に於いてシンポジウム『成人期のADHDにおける診断および治療上の課題』を企画した。ADHDをもつ成人から日常生活上の困難さや症状についての情報を収集して半構造化面接のプロトタイプを作成し、予備調査を経て本調査を施行した。同時にASRSというスクリーニングのデータを収集した。その予備的な成果を児童青年期精神医学会などで発表している。現在、DSM-5にも対応した成人期のADHDの半構造化面接の論文作成が終了し投稿準備中である。同時に成人期のADHDの単語記憶検査の特徴について神経心理学会で発表している。