著者
遠藤 貴宏 田口 仁 バルア プラナブ ジォティ 沢田 治雄
出版者
東京大学生産技術研究所
雑誌
生産研究 (ISSN:0037105X)
巻号頁・発行日
vol.61, no.4, pp.769-772, 2009

LiDARデータを用いてスギ人工林のベクター形式による単木抽出手法を開発した.本手法は, 樹冠形状に基づいた抽出手法であり, ラスタライズ処理を必要としないことが特徴である.また, 林木内の異なった大きさの樹冠を持つ樹木に適用できるよう, 本手法は, はじめに, 孤立木のような樹冠形状を有する樹木を抽出し, 次に被圧木のような樹冠形状を有する樹木を抽出する2段階の抽出処理で構成されている.現地調査による単木位置と本手法を用いた樹頂点位置とを比較したところ, 位置精度は1m以内であった.[本要旨はPDFには含まれない]
著者
小林 優介 安岡 善文 沢田 治雄
出版者
日本造園学会
雑誌
ランドスケープ研究 (ISSN:13408984)
巻号頁・発行日
vol.72, no.5, pp.763-766, 2009
被引用文献数
5 4

都市域における公園緑地は都市形態規制効果、環境衛生的効果、防災効果、心理的効果、経済的効果、自然環境保全効果、休養・休息の場、子供の健全な育成の場、競技スポーツ・健康運動の場、教養・文化活動等様々な余暇活動の場、地域のコミュニティ活動・参加活動の場等様々な役割を果たしている。しかし、公園緑地のもつ非市場財という性格上、その外部経済効果を市場価格から直接評価することはできない。そのため、環境経済学の観点から非市場財を評価するさまざまな手法が提案されている。本研究では、公園・運動場等内の樹林地の存在が周辺地域の地価に外部経済効果をもたらしているか、もたらしているならどの範囲にどの程度もたらしているかを明らかにすることを目的とする。