著者
河村 聡人 中尾 真弓 道越 秀吾
出版者
兵庫県立大学自然・環境科学研究所天文科学センター
雑誌
Stars and Galaxies (ISSN:2434270X)
巻号頁・発行日
vol.3, pp.5, 2021 (Released:2021-02-12)
参考文献数
16

京都女子大学附属小学校の反射望遠鏡 (以下、京女望遠鏡) の調査を発端とし、大正から昭和にかけての日本の天文学の発展を考察する。天文学史研究において重要なのは、論文だけでなく、研究を支えた人々の調査である。本研究において、西村末雄という重要な鏡製作者が発見された。この発見は日本の天文学の歴史を考察する上で重要である。当論文では、京女望遠鏡の調査結果とともに、京都女子大学視点での日本の天文学史を読み解き、天文学史研究の多角的な将来性について議論する。
著者
湯村 翼 勝間 亮 鳥山 美由紀 大日向 大地 河村 聡人 池畑 陽介 河村 耕平 松尾 尚子 YUMURA Tsubasa KATSUMA Ryo TORIYAMA Miyuki OBINATA Daichi KAWAMURA D. Akito IKEHATA Yosuke KAWAMURA Kohei MATSUO Naoko
出版者
宇宙航空研究開発機構(JAXA)
雑誌
宇宙航空研究開発機構研究開発報告: 宇宙科学情報解析論文誌: 第10号 = JAXA Research and Development Report: Journal of Space Science Informatics Japan: Volume 10 (ISSN:24332216)
巻号頁・発行日
vol.JAXA-RR-20-010, pp.109-117, 2021-02-22

人工衛星等の宇宙のデータを使って地球の課題を解決するハッカソンイベントNASA InternationalSpace Apps Challenge (SpaceApps)が,2012 年より毎年開催されている.2020 年の年初より始まった新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) の拡大を背景とし,宇宙データを使ったCOVID-19対策を行うバーチャルハッカソンイベントSpaceApps COVID-19 Challengeが急遽企画され,2020 年5 月に開催された.イベントはオンラインでの開催となり,日本では,日本地域の参加者向けに過去のSpaceAppsのオーガナイザが中心となってイベントのサポートを行った.本稿では,SpaceApps COVID-19 Challengeの開催の背景と概要,オンラインツールを活用した開催支援方法,結果と課題についてまとめる.
著者
河村 聡人 早川 尚志 玉澤 晴史 磯部 洋明 柴田 一成
出版者
日本地球惑星科学連合
雑誌
日本地球惑星科学連合2019年大会
巻号頁・発行日
2019-05-17

太陽は人類が最も研究している恒星ではありますが、その知見は限られた時間スケールでの観測に基づいています。太陽活動の科学的な記録は、黒点に関して約400年、エネルギーの解放を伴う突発的増光現象であるフレアに関して約160年にわたります。一方で、人々は何千年にもわたって太陽活動の痕跡を観察し記録してきました。その現象を今日の我々はオーロラと呼んでいます。我々の研究の第一のゴールは、科学的な黒点観測と歴史資料に残るオーロラの記録とを組み合わせ、過去400年の太陽活動を解明することです。我々が知りたい物理変数はフレアの強度で、現代の太陽観測に基づく統計からその強度を推定する手法を開発しました。この手法の鍵となるのは、フレア時にコロナ質量放出が起こったことを強く示唆する低緯度オーロラの観測です。黒点の大きさの科学的観測と低緯度オーロラ観測の歴史資料から、フレア強度を推定することができるようになりました。当ポスター発表では、歴史資料を用いた太陽物理学の将来性と課題を議論します。当ポスターを科学と歴史学のコラボレーションの成功の一例として提示します。
著者
河村 聡人
出版者
日本地球惑星科学連合
雑誌
日本地球惑星科学連合2016年大会
巻号頁・発行日
2016-03-10

The result of a test particle simulation will be presented and discussed as a possible interpretation on Interstellar Boundary EXplorer (IBEX) observations of InterStellar Medium (ISM) Oxygen. Due to the physical characteristics of Oxygen atom, neutral Oxygen had interacted with Hydrogen-dominated Heliosphere before they were observed by IBEX, and such Oxygen may contain some information of Heliospheric structure within its flux distribution over the sky. In order to understand this observation, we must classify the particles based on their histories of interactions with Heliosphere. We provide a unique classification on the test particles which makes the simulation result provide an insight on the IBEX observations.